絶対、好きになんかならない！2 (ページ18)

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☆68 剛典side ページ18

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泣いてたくせに

強がっている姿が、ほっとけなくて

ぎゅっと包み込むように、抱き締めた

「…どうしたの？」

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少し取り乱したような声色だった

剛「…辛いなら、我慢するな

言える事なら、言って欲しい

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今気づいたんだ…

俺、Aが好きだ」

自分の今の気持ちが

やっとハッキリと分かった

同期として見ていたはずなのに

いつしか、その思いは変わっていたって

「…あはは

冗談を言ってるんだよね？」

剛「冗談なんかじゃない

俺…いつの間にか、好きになってた」

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抱き締めていた腕を解き

くるりとこちらに振り向かせる

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「でも、私…

剛典の気持ちには応えられない

あのね、好きな人がいるの」

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申し訳なさそうにしてるけど

気付いてた

見てれば、そんなことくらい

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だって、気付いてたら

目で追っている自分がいて

いつも、Aの視線の先には……

剛「そっか…なら仕方ない

でも、自分の気持ちに整理がつくまで

好きでいてもいい？」

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こんな事言ったら、困らせるって

自覚してるけど

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こんな悲しませるなら

潔く諦められない