感謝 ページ9
目が覚めると、隣に礼さんがいた。
礼｢気分はどう？｣
｢…まあまあです｣
礼｢どうやら熱中症になってたみたいね｣
｢やっぱりそうですか…｣
礼｢御幸君たちも心配してたわ｣
｢…すみません｣
礼｢…それじゃあ私は行くから、何かあったら呼んでね｣
｢はい｣
礼さんがドアを開けると、向こう側には御幸がいた。
ドアが閉まると、御幸はすぐに側にきて私の手を握った。
御｢大丈夫か？｣
｢うん…ごめんね、心配かけて｣
御｢オレがもっと早く気づいてやれば…｣
｢御幸のせいじゃないよ、私の体調管理ができてなかっただけ｣
御｢ほんと…倒れられたら困るって言ったばっかりなのに｣
｢ごめん…｣
御｢みんな心配してたんだからな｣
｢みんな？｣
御｢当たり前だろ｣
心配そうな顔をしていた御幸は、そこでやっと口元を緩ませた。
御｢動けるか？｣
｢うん｣
立ち上がると、ちょっとだけ立ちくらみがした。
御幸がまた心配そうに｢大丈夫か？｣と聞いてきたから、私は笑って｢大丈夫だよ｣と答えた。
外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。
私、練習が終わるまでずっと寝てたのかな…
御幸に支えられながら、みんなの待つ食堂へと向かった。
川｢…あ、速水｣
食堂へ入ると、ノリが真っ先に気づいた。
沢｢隊長ォォォ！！！ご無事でしたかァァ！！！！｣
倉｢うるせえ！！体に響くだろ！｣
沢｢うげっ！｣
私に向かって突進してきた沢村に、倉持がすかさずタイキック。
さすがセコム。
春｢もう大丈夫なんですか？｣
｢うん｣
伊｢自分のことぐらい何とかしやがれ！！｣
｢すいません…｣
亮｢そういうお前もかなり慌ててたけどね｣
伊｢ばッ…慌ててねえよ！｣
先輩たちも心配してくれてたんだ…
東｢病み上がりなんですから、今日はゆっくり休んでくださいね｣
｢うん、ありがと｣
みんな思い思いに声をかけてくれて、どれだけ私を心配してくれていたのかがよく分かった。
｢みなさん…心配かけてすみませんでした｣
私は深々と頭を下げた。
すると、頭にポンと手が乗せられた。
御｢…Aが元気ならそれでいいんだよ｣
｢…ありがとう｣
こんな人たちに囲まれて、私は本当に幸せ者だ。
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みゆき(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ できるだけ早く更新できるように頑張ります^^; これからもお楽しみに！ (2016年9月6日 20時) (
レス) id: 9ea85c1160 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 凄い面白いです！夢主ちゃんどうなっちゃうのか気になります！更新頑張ってください！ (2016年9月6日 19時) (レス) id: 948fa60ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆき | 作成日時：2016年8月18日 22時
