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これはまずい ページ8

〜御幸side〜


「御幸ぃ〜扇いで〜」

御「一也って呼んでくれたらな」

「じゃあいい」

御「どんだけ呼びたくねーんだよw」


今日も一緒にグラウンドまで行く。

よっぽど暑いのか、わざわざバッグから下敷きを取り出して扇いでいる。


御「そんなに暑いか?」

「うん。暑がりだからかな」

御「ふーん」


確かに蒸し暑いが…

そこまでじゃないと思うけどな…


御「ちゃんと水分とか取っとけよ?」

「分かってるって」

御「Aにぶっ倒れられたら困る」

「私だって御幸に倒れられたら困るし?」

御「心配してくれてんの?」

「あたりまえでしょ?うちの大事な戦力なんだから」


それに大事な彼氏だし…という呟きをオレは聞き逃さなかった。



〜Aside〜


御幸には言わなかったけど、正直今日はいつもよりキツい。

昨日の疲れかと思ったけど、よく思い出してみても特別何かした覚えはない。

でも御幸たちの方が疲れてるにきまってるし…

そう思って、私は自分の不調を隠し続けていた。



休憩中。

部員たちにタオルやドリンクを渡す。


「どうぞー」

増「うが!」

「はい」

金「あざっす」

「はいどーぞ!」

御「オレだけ雑!」


他の人たちにも渡してから、もう一度御幸の所へ行く。

すると、御幸が私をじっと見つめてきた。


「…な、何?」

御「A、ちょっと息荒くないか?」

「えっ?」


言われてみればそうかもしれない。


「…さっきちょっと走ったから」

御「ふーん」


咄嗟についた嘘に、御幸は納得したようだった。



それから少し話したあと、私は御幸と別れて歩いていた。


「…暑い…」


拭いても拭いても汗が出てくる。

ちょっと異常だな…

頭がぐわんぐわんして、息もさらに荒くなってきた。

…もしかして熱中症になってる?

私は、だんだん回らなくなってきた頭で必死に考えた。

確かに水分は取ってたけど、ただの水だったから塩分が足りてない。

熱中症じゃないにしても、さすがに休まないとこれはまずい。

そうこうしてるうちに、手足が痺れてきた。


「…やばい、足に力が…」


ダメだ…これは本当にやばい…

向こうから御幸と倉持が歩いてくるのが見えた。

2人がこっちに気づいた瞬間、私は膝から崩れ落ちた。


御「ッA!」

倉「おい!」


それからはあまり覚えてない。

たぶん、御幸に抱きかかえられて部屋まで行って、水か何かを飲まされたんだと思う。

私はずっと御幸の服を掴んでいた。

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作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます! できるだけ早く更新できるように頑張ります^^; これからもお楽しみに! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 9ea85c1160 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 凄い面白いです!夢主ちゃんどうなっちゃうのか気になります!更新頑張ってください! (2016年9月6日 19時) (レス) id: 948fa60ac2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2016年8月18日 22時

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