開始 ページ3
『只今から西東京大会2回戦、青道高校対米門西高校の試合を始めます』
「ついに始まるね…」
春乃「何だか緊張してきました…!」
唯「なんで春乃が緊張するのよ」
幸「心配しなくても大丈夫よ!」
貴「みんなきっと大丈夫」
そう言って、貴子先輩はグラウンドの方へ向き直った。
私はユニフォームの「青道」と書かれている所に手を置いた。
監督から貰ったこのユニフォーム。
これを着ているだけで、私も一緒に試合をしている気持ちになる。
私たちの声援が少しでも力になれば…
そう思って、精一杯声援を送った。
2回表、青道の攻撃。
哲さんと増子さんが打ってランナーは一、三塁。
さて…打ってちょうだいよ?
御幸君。
「「「ねーらーいーうーちー!」」」
キンッ!
「「「おおおお!!」」」
唯「すごーい!」
幸「あんなの普通打たないよ!」
「…」
ほんとに…やってくれるわ。
…久しぶりに御幸がカッコイイって思った気がする。←
このあとも順調に点を取り、5回コールドで試合を終えた。
「今日は結構収穫あったんじゃない?」
御「そうだな…意外と沢村も投げれてたしな」
「御幸も打ってたし」
御「オレカッコよかっただろ?」
「やっぱランナーいると違うねー」
御「無視?」
「大丈夫、カッコよかったよ」
私は御幸の肩に手を置いて言った。
御「何それ嬉しいけど嬉しくない」
倉「テメーらイチャイチャしてんじゃねー!」
「うわっ」
御「がっ!?」
スッと横に避けた私は無事だったけど、気づくのが遅かった御幸は、倉持のタイキックをもろに受けて崩れ落ちた。
御「お前…大会中なのに…」
倉「それぐらいで試合出れねーんならとっくに出てねーだろ」
「確かに」
御「A…お前ほんとに彼女かよ…」
「彼女でーす御幸君大好きでーす」
倉「ヒャハハ!すげー棒読み!」
御「泣けてくる…」
「泣かないで!倉持は私が後で殴っとくから!」
倉「おい待て」
御「つーかオレが泣きたいのそこじゃねーし…」
「ごめんって…ほら立って」
御「ん」
御幸は私に手を差し出した。
「いくよ、せーの…」
私は手を引くと見せかけて、そのままトンと押した。
ドスン
御「お前なあ!」
倉「ヒャハハ!遊ばれてやんの!」
「ごめんってば!うわっ、ちょっ!」
御「待てこのやろっ」
「きゃー!」
倉「ヒャハハハハ!」
大会中でも、この日常は変わらない。
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みゆき(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます! できるだけ早く更新できるように頑張ります^^; これからもお楽しみに! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 9ea85c1160 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 凄い面白いです!夢主ちゃんどうなっちゃうのか気になります!更新頑張ってください! (2016年9月6日 19時) (レス) id: 948fa60ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2016年8月18日 22時