検索窓
今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:40,219 hit

そんなムードをぶち壊せ ページ13

辺りに降谷大丈夫かムードが漂い始めた頃、やっとストライクが入るようになってきた。

ストライクが入るようになれば、自然と声援も大きくなる。

さっきまでヤジを飛ばしていた観客たちも、いつのまにか「いけ降谷ー!」なんて叫んでいた。

結局二者連続三振を取って、青道側のスタンドは1回の表なのに大盛り上がり。

もちろん私も大喜びした。


『5番、ピッチャー、楊くん』

「ここで来るかぁ…」

唯「今の降谷くんなら大丈夫だよ!」

幸「そうそう!またガツンと三振取るって!」


そういうもんかな…

楊君は明川の核みたいな存在だから、彼が打てば流れがまた変わる。

こういう時って大抵打たれるんだよね…

頼むよ降谷…

御幸…

祈ることしかできないのが、どうにも歯痒かった。



キン!


「「おおお!!」」

「うわっ…!」


やっぱり打たれた!

高めに上がった打球はレフト方向へ。

抜けるか…取るか…落ちるか…いや、フライ…?

坂井先輩がダイビングキャッチを試みたけど…


「「おおおお!!!」」

「やられた…!」


純さんが見事なレーザービームを見せるも間に合わず、2点先制された。

また辺りに降谷大丈夫かムードが漂い始めた。

これはまずい…

私は大きく息を吸って、メガホンを口に当てた。


「負けんな降谷ー!」


周りからとてつもない視線を感じたけど、そんなの気にしてる場合じゃない。

私たちが支えてやんないでどうすんのよ…!


「まだ1回なんだからね!」

金「そうだぞ降谷!」

前「いけ降谷!」


スタンドに声が戻ってきた。


沢「後ろにはオレがいるからな!」


何故かブルペンからも声援が聞こえてくる。

沢村のやつ、ちゃんと準備はしてるんでしょうね…

沢村に声をかけたい衝動に駆られたけど、そこはぐっと抑えた。

私たちの声援が届いたのか、降谷は次のバッターをきっちり抑え、やっと1回の表が終わった。


貴「A、やるじゃない」

「あはは…」

春乃「A先輩、かっこよかったです!」

「そりゃどうも…」


貴子先輩にはニコニコして言われ、春乃にはキラキラした尊敬の目で見られ、自分のしたことがかなり恥ずかしくなった。

やったこと自体は全然間違ってないと思うけど…

やばい、めちゃめちゃ恥ずかしい…

私はメガホンを持っていない方の手で額を押さえた。

流れ→←隠れずにはいられない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 恋愛 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みゆき(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます! できるだけ早く更新できるように頑張ります^^; これからもお楽しみに! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 9ea85c1160 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 凄い面白いです!夢主ちゃんどうなっちゃうのか気になります!更新頑張ってください! (2016年9月6日 19時) (レス) id: 948fa60ac2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゆき | 作成日時:2016年8月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。