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とりあえず、御幸と一緒に室内練習場へ行って、ティーバッティングに付き合った。


御「次からオレの言う所に出してくんない?」

「えーめんどくさい」

御「オレのためだと思ってさ」

「そこはチームのためって言うところでしょ…」


そんなことを言いつつも、私は御幸の言う通りにボールを出し続けた。


御「…インハイ」

「はーい」

御「…インハイ」

「はーい」

御「…インハイ」

「…インハイ多くない?」

御「あ〜、ちょっと休憩」

「無視?」


自己中だねぇ…

御幸はふあぁ…と欠伸をした。

その時の顔がちょっとかわいいなんて思ったり…

私は、最近思っていたことを口にしてみた。


「なんかさ、最近刺激が無いよね」

御「刺激?」

「なんかこう、ドキドキするようなさ」

御「オレは昨日Aのおかげでだいぶドキドキさせられたけど?」

「ごめんなさい…って違う違う、そういうドキドキじゃなくて…」

御「こ〜んな感じ?」

「!…ちょ…ち、近い…」


御幸が顔をグッと近づけてきた。

こればっかりは何回されても慣れない。

すぐに赤くなってしまう。


御「Aは至近距離に弱いなー」

「…うるさい」

御「久しぶりにそんな顔が見られて御幸くん感激」

「うるさい!」


私は両手で顔を隠した。

そんな私を見た御幸が「ああもうほんと可愛い」なんて言うから、余計に恥ずかしくなった。



御「…じゃ、オレ降谷の所行ってくるから」

「うん、あんまり投げさせないでね」

御「わかったわかった」


御幸は手をひらひらさせながら歩いていった。

…で。

私はどうするかというと…


沢「うおっしゃぁぁ!!!」


すっかり暗くなったグラウンドに、沢村の声が響いた。

…何だかんだ言って、やっぱり気になるんだよね。

弟が増えたみたい。

私は沢村に見つからないように、グラウンドの隅で練習を眺めていた。


ク「沢村、次フォーシーム」

沢「はい!」


「えーっとえーっと」と言いながら握り方を確認する沢村。

ほんとにいつになったら覚えるんだ…


沢「これだぁ!わっはっはっは!!」


…バカだ…あれは本物のバカだ…

私がこめかみを押さえていると、後ろから足音が聞こえてきた。


?「…あいつらはまだやっているのか」

「…か、監督…!」

片「明日は試合だと言ったはずだが…」

「すみません…」

片「…まあいい…」


そう言うと、監督は私の横を通り過ぎて、クリス先輩の方へ歩いていった。

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作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます! できるだけ早く更新できるように頑張ります^^; これからもお楽しみに! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 9ea85c1160 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 凄い面白いです!夢主ちゃんどうなっちゃうのか気になります!更新頑張ってください! (2016年9月6日 19時) (レス) id: 948fa60ac2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2016年8月18日 22時

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