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後悔した。
普段暗い道は通らないようにしてたのに、部活が長引いて、VS嵐に間に合わないことを恐れた私は、近道の暗い道を通ってしまった。
別に嵐ファンではないけど、嵐の5人の暖かい雰囲気が好きなのだ。
.....って、今はそんなこと説明してる場合じゃない!
男「なぁ、楽しいことしようよ?」
強い力で腕を掴まれた私は、身動きすらできずにいた。
こんなことに誘われるような、美しい顔は持っていない!
「あの.....すいません。急いでいて」
男「ちょっとだから、ね?」
腕の力が強くなる。
「いた、い!離して!」
私より少し年上っぽい男の人は、ニヤニヤしながら私の腕を引っ張って歩き出した。
「やめてください!」
私は全部の力を込めて抵抗した。
だが、相手は男。かなうわけがない。
「大丈夫ですか?」
突然、後ろから声が聞こえた私は振り返った。
「助けて!」
そこにいた人は、突然こっちに走ってきて、男に飛び蹴りをした。
男「うぐっ」
男は倒れ込んだ。
助けてくれた人は、私を背中に隠したあと男に近づいて手を差し伸べた。
「大丈夫っすか?」
男「なんだよお前。覚えてろよ」
くさい捨て台詞を吐きながら男は逃げていった。
「怪我ない?」
「あ、はい。あの」
「よかった。夜にこんな道もう通るなよ」
その人は微笑んで、去っていった。
お礼、言えなかった。
蹴った後に、相手のことも心配してた、優しい人。
今度会ったらお礼しないと。
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作者名:桜 | 作成日時:2018年9月14日 15時