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「ジン、彼女は無事なんでしょうねぇ?」
「もちろん。
随分とあいつに肩入れするんだな、ベルモット」
2人は仕事を終え、煙草を吸っていた。その場は、奴らにお似合いの暗く、カラスが飛んでいる場所だった。
「バーボンが彼女の居所を探ろうとしてるわ。
どうやら知人らしいのよ。」
ベルモットは思い出す。
つい昨日、バーボンがベルモットに通話を掛けてきたのだ。
「彼女の居場所を教えてくれませんか。
彼女は僕にとって_____とても大切な人だ」
_____…
「おそらく…あの言葉は本当。嘘ではなく、純粋な要求だったわ。
ねぇジン。教えてあげてもいいんじゃない?」
「………ダメだ。あいつは誰にも合わせん。
ベルモット、例えお前でも教えることはないこらな」
ベルモットはため息をついた。
「ウォッカは知ってるの?」
「知ってると言えばお前は探りを入れ、知らないと言えば俺の行動を監視するだろう?
よってノーコメントだ」
「……随分と惚れ込んでるのね。まぁ彼女に魅力があるのはわかるわ」
私のKittyだもの。
そう言って煙草の煙を出した。
「あぁ_____どこまでもお人好しな変わった奴だ」
「あーあ!ジンの恋話なんて聞くとは思ってなかった。
今日はおいとまするわね」
そこでジンはふと思いついた。
「ベルモット」
「何よ…私、もう眠たいんだけど」
「…奴に賭けをさせてもいい。
俺と奴、どちらが取るのか。
内容は__________…」
「…彼女がもし抜け出せなかったらどうするの。どこまでも演技が好きで現役復帰を懇願してる彼女をジン、貴方は!!」
「もしそうなったとしたら、そこまでの愛だったというだけだ。」
「……分かったわよ。言っとくけどバーボンは了承しないんじゃない?」
「いいや、認めるさ。
相思相愛でなきゃ、愛は意味ねぇだろ?」
「あははっ!ジン、貴方本当にあの夜から変わったわね。彼女のおかげかしら。
とっても変よ、今の貴方」
「…どうだかな」
ジンは煙が消えかかった煙草を口で投げ捨て、ベルモットとは別の車に乗り、その場を去った。
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しのはら(プロフ) - 明里香さん» また後日直します。わざわざありがとうございました。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 137話にも誤字がありました。「息の根を引き取った」ではなく、「息を引き取った」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 136話に誤字がありました。「本人に入ってない」ではなく、「本人には言ってない」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆーきさん» なぜに笑すきだと言ってもらえるととても嬉しいです!ありがとうございます(^-^) (2019年6月3日 23時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» 明里香さんたくさんのご指摘ありがとうございます。降谷姉の会えない日々、×されない日々はすぐに直してきますが、囚われの方は更新と一緒に直します。多く間違えててすみません汗 (2019年6月3日 19時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのはら | 作成日時:2019年5月25日 7時