降谷姉の囚われの日々【降谷零】

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適当に昼ご飯を作り、ぼーっと眠ったりストレッチをしたりしてたら夜になった。
意外なことに冷蔵庫には食品が一式揃っていて、生活するには申し分ない調理器具や電気器具の類があった。

彼は帰ってくるのかな。一応一緒に住んでる(監 禁)からご飯とか作った方がいいの…？


機嫌が悪くなったら私の命が危ないし…



「てきとーでいーや。てきとーで」



作り置きができるもの、ということで電子レンジでも温められるオムライスにする。私は生憎特別料理がうまいわけではない。弟がすごすぎてうまいとしても自信は持てない。でも一般以上の味はつけられると思う。



「〜♪」



こうやって自分で料理するのは久しぶりだ。
人参や玉ねぎを順に炒め、ライスに混ぜる。私は中はケチャップライスではなくパセリなどを混ぜた白いライスの方が好きだ。

卵二、三個よく混ぜて焼きすぎないよう注意し、中がふわふわとろとろな濃厚な山になるようにオムレツの形に包む。




「…スープ」




飲みたい。

作っちゃえ！


確かコンソメがあったよな。
じゃがいもやソーセージ、厚めに切った人参を煮込み、コンソメを入れ、簡単なポタージュの出来上がりだ。じゃがいもがいい感じに溶けて柔らかさと暖かさが際立っている。




「ごちそうさまでした」



我なりに良い出来だ。一人で食べるのはもう慣れっこだから寂しくない。
お皿を洗いながら思う。

こんなに自由に使い放題してよかったのだろうか。私今結構図太いことしてるよね。



…ん？まてよ。


図太いのはどちらかというと彼の方だ。
いきなりキスして告られ無理やり同居させられ、…今考えれば頭おかしいんじゃないかあの人。



「……変な人」



シャワーを浴びてソファに座り、テレビを見る。
時計の針は12時を指していた。
私はそのまま眠った。

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