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安室side



「キャリーバッグ、か」



コナンくん達からのメールを見てiPhoneを閉じる。
正直赤井に頼るのは癪だが、それでも助けにはなってるのだから利用できるだけ利用してやる。



「よォ、バーボン」


「やっと来ましたか。待ちくたびれましたよ。ジン」


ここからは気を引き締めなければ。

今日はベルモットに頼み、姉さんについて人と話すことにした。
奴から情報を抜き取ることは厳しいだろうがやるしかない。



「随分と余裕がないように見えるぜ?」



「余裕がないのではなく、憤ってるんですよ。


彼女をどこにやった」



拳銃を抜き、ジンに向ける。



「いい目じゃねぇか。お前もあいつに執着してるんだな」



「貴方と一緒にしないでください。執着してるのはそっちでしょう?

彼女は僕の大切な人だ。
早く居場所を教えろ」



「それはバーボン、安室透としてか?

それとも、本当のお前としてか?」



…バレてる、のか?
いや、これは探りだ。焦るな。焦るな。



「言っている意味がわかりませんねぇ。
安室透もバーボンも僕なので。それ以外に誰がいるというんですか?」



「ハッ、とぼけ方が下手になったな」



これも煽りだ。気にするな。



「それより、あんなふざけた賭けを、どういうつもりだ」


「そのままさ。

お前の一方的な愛か、それとも薬一つで変わってしまうような淡い愛か。
確かめるにはちょうどいいだろ?」


そう言ってジンは笑っていた。
どうせあの女は落ちる、という嘲笑の当てつけだった。


「ふざけるな…彼女の身に危険を及ぼしてまで、自分のものにしたいのか!」


「俺は愛のためならなんでもするんだぜ?バーボン。

それにもう賭けは始まっている。」



「…人の了承もなしに、投与したというのか」


「あぁ、その通りだ」


怒りと、まだ何もできていない自分への情けなさに拳を握った。
銃を構え直し、ジンの顔面すれすれに銃弾を放つ。



「彼女は、僕のものだ」



それだけ言い放し、その場を後にした。

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しのはら(プロフ) - 明里香さん» また後日直します。わざわざありがとうございました。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 137話にも誤字がありました。「息の根を引き取った」ではなく、「息を引き取った」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 136話に誤字がありました。「本人に入ってない」ではなく、「本人には言ってない」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆーきさん» なぜに笑すきだと言ってもらえるととても嬉しいです!ありがとうございます(^-^) (2019年6月3日 23時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» 明里香さんたくさんのご指摘ありがとうございます。降谷姉の会えない日々、×されない日々はすぐに直してきますが、囚われの方は更新と一緒に直します。多く間違えててすみません汗 (2019年6月3日 19時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しのはら | 作成日時:2019年5月25日 7時

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