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ベルモットside
「本当に彼女に熱心なようね。」
深夜のバーでジンの横に座り、カクテルを頼む。
「ベルモットか。何の用だ」
「いいえ、大したことじゃないわ。
ただ貴方が1ヶ月たった今、彼女をどう思っているのか知りたいだけよ」
「…………」
何かを考え込むジン。
「彼女は大丈夫なんでしょうね?
死んではないでしょう?」
「当たり前だ。今日も可愛く、玄関先で待ってるだろうな」
「……惚気を聞きにきた訳じゃないんだけど。
私とマティーニを作る気はもうないってことでいいのよね?」
「ハハッ、勿論だ。」
本当に、ご熱心なのね。ジン。
「よかった。ここでNoと来たら貴方の脳天に一発お見舞いするところだったわ」
ジンの機嫌を上げておき、本題を繰り出す。
「バーボン、まだ探ってるみたいよ。彼女の居場所」
「惨めな野郎だ。いくら探っても俺しか知らないんだから意味ねェよ。」
バーボンが可哀想に思えた。あれだけ純粋な目で大切な人だと訴えるのに、届かないなんて。
「あ、そう。
貴方は自分の好きなものしか見えてないようね。
これ、彼女にプレゼントして頂戴」
ジンのテーブルの上にある小包を置く。
「なんだこれ…」
「 ドラマのBlu-rayよ。
ほら、彼女演技が大好きだったじゃない。
私も一応は女優。そろそろ貴方以外の趣味を与えてもいいんじゃない?
貴方の様子だと、可愛く玄関先で待つことが今の彼女の習慣らしいから」
それにあの薬は副作用がたくさんあったはず。
自我を失っていてもおかしくない。
少しでも戻せるきっかけになるなら…
「内容はテロや事件性のあるものではないわ。だから思い出す危険性は薄いはず。
彼女の演技を大切に想う気持ちがあること、忘れないでね」
彼女は私のkittyなんだから。
ジンは無言でそれを受け取り、私はカクテルを追加注文した。
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更新たくさんできました!
また学校が始まるので更新頻度低くなります!
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しのはら(プロフ) - 明里香さん» また後日直します。わざわざありがとうございました。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 137話にも誤字がありました。「息の根を引き取った」ではなく、「息を引き取った」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 136話に誤字がありました。「本人に入ってない」ではなく、「本人には言ってない」です。 (2019年6月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆーきさん» なぜに笑すきだと言ってもらえるととても嬉しいです!ありがとうございます(^-^) (2019年6月3日 23時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 明里香さん» 明里香さんたくさんのご指摘ありがとうございます。降谷姉の会えない日々、×されない日々はすぐに直してきますが、囚われの方は更新と一緒に直します。多く間違えててすみません汗 (2019年6月3日 19時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのはら | 作成日時:2019年5月25日 7時