検索窓
今日:25 hit、昨日:12 hit、合計:74,123 hit

怪盗編7 ページ9

「………うっそでしょ」


朝起きて、顔を洗って、ご飯作って、さぁ仕事の準備だ__鞄を開けたら


数億円のやつが、無くなっていた。


背筋が凍るってこういうことなんだな。
顔が真っ青になるってこういうことなんだな。
今、物凄く心拍音が激しい。

ドキドキではなく、バクンバクンだ。



「…ちょ、ちょっとまて…」


昨日、呑んでないからそこまで羽目をはずすような事をした覚えはないし…
ていうか家帰って私何した…?

鍵がかかってるはずのドアは開いていて、

そこには治さんの靴があって、


治さんに安心して、私そのまま寝たっけ…

そうだ、家帰ってから何もした記憶がないもの…



ということはあいつか!!!



「…ッ!!

治さん!!!!」



「…んん…」



あぁくそかわいいなこの野郎!!



「起きてください!!今すぐに!!」


「えぇー…今日は休日。

まだ眠っていても…いや、永眠しててもいい…じゃあないか」



「よくない!!
私にとって一大事なんです!!
そして治さんが永眠することは絶対にさせませんし、私が嫌です!!

とにかく起きてください!!」



治さんはむくっと起きた。
顔が少し…なんというか、目が死んでるというか。



「…どさくさに嬉しいことをいってくれるじゃないか」


…?

あ、「永眠するの嫌だ」って言ったことかな。



「……当たり前でしょう。
愛する人と互いの温もりを分かち合うことができるのは生きてるうちだけなんですから」


「ふふっ、確かにそうだ。まるで死んでも付き合いがあるような言い草だね。」


私の顔に手を寄せられ、唇が重なる。
……そっちだってどさくさに恥ずかしいことを。



「いつまでも初心だね…本当かわいい」



そして治さんはそのままベッドに潜り込もうとした。







「はぐらかそうたって無駄ですよ」



「………ちぇっ」


仕事は愛とは少し別個です。

怪盗編8→←怪盗編6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (174 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
882人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しのはら(プロフ) - 研磨が今日も尊いさん» 確かにそうですね。私もそう考えます。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
研磨が今日も尊い - マフィアと黒ずくめが戦ったら余裕でマフィアが勝つ妄想をしてた (2019年4月29日 17時) (レス) id: 9302f4ea83 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - ゆずみかんさん» 応援の言葉ありがとうございます。更新ペースがとても遅く申し訳ありません…頑張らせていただきます! (2019年4月27日 6時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年4月26日 10時) (レス) id: 0f93b089e1 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 淡月 朧さん» 返信遅くなり申し訳無いです。ありがとうございます!返信はかなり不定期ですが、待ってくださると幸いです。 (2019年4月6日 9時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しのはら | 作成日時:2018年5月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。