降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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「さっきから重そうにしていたので、大変なのかなーと」


このメガネの人、顔がいいな。
さっきからって…いつからみてたんだ。


「いえ…悪いので自分で持ちますよ。お気遣いありがとうございます」


ストーカーか？ストーカーメガネか？



「ちなみに、多分私の家は貴女の家の目の前だと思います。

先日引っ越されて来た方ですよね？」



えっ…？
私の家の目の前？



「もしかして、ご近所さん？」



「そういうことになると思います。
米花町二丁目の」



「あー！私の目の前の…あのおっきな工藤邸の！？まさか貴女工藤____」



「ではありませんよ。訳あって住まわせてもらっているんです」


へー…いいなぁ…その訳が気になるけど…。



「それでは貴女の名前は？」



「私ですか？
降谷Aです。」



「Aさん、ですね。
通りで見たことのある顔だと思いました。泉谷Aさんですか？」



「あはは…わかっちゃいましたか」


顔と名前でバレるなぁ…今度から少し化粧とか変えてみよ。



「えぇ、本名が降谷なんですね」


ホォー…と謎の興味を示すメガネ。何に興味持ったんだろ…


「はい。そういえば貴方は？名前」



「沖矢昴です。東都大学の工学部に通っています」



「へー！優秀なんですね！」



瞬間、ぞくっとした感触が体を包んだ。


……背後からの悪寒。

不吉な手紙と同じような感じ…



「………まじか」

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