降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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「…なんで」



「私が朝、この道を通ったらポストに怪しげな手紙が入っていたので。切手も印もない封筒だったので気になったんです。

直接投与したのではないか、と」



「そんな…昨日引っ越したばかりなのに…」



私の家、なんで知ってるの……？



「中身、見ますか？」



「えっ…あ…」



困ってしまう。見たくない気持ちと犯人を捉えるために見なければいけない気持ち。

軽くこの手紙はトラウマなんだ。



「……わかりました。ではまず私が中を見ます。
怪しい文面でしたら見せません。ただの連絡通知でしたら見せます。それで良いですか？」



「……………はい」



私は玄関で蹲った。この震えは恐怖だ。
前の家にも届いた切手も印もない手紙。

その中に書かれていたのは


「今日もランニング？お疲れ様！美しい魅惑のボディにいつも僕は惹かれてるよ」

「あの男は誰？俳優じゃないよね？君は僕のものだよ。誰にも渡さない」



など、私の1日の行動を全て監視されてるような内容だった。

気持ちが悪い。



「Aさん」



「あ、沖矢さん……」



その表情、



「残念ながら、例のストーカーからの手紙でしょう。」



「ですよね…」



ため息を一つ吐いた。

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