降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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「………頭いったぁ……」



飲みすぎ？
あれ、私昨日そんなに飲んだっけ？

なんだか頭が痛い…

ストレスで耐性落ちたかな…
顔を洗おうと、洗面所に向かう。



「酷い顔」



鏡に写っている自分はそれはそれは醜かった。
髪はボサボサベトベトで、目に力がない。隈はないが頬の肉がいくらかたるんでるように見えた。

そういえば昨日お風呂入ってないよなぁ……


______




ピンポーン



「はーい！」



誰だろ…。
シャワーから出てまだ髪が乾いていないが、別にいいだろう。酔いも醒めたし！
ルームウェアを急いで着、ドア口の磨りガラスを覗く。


え、なんで！？



「沖矢さん！？」



「おはようござい…………その格好」



「へっ、格好？

あーこのルームウェアですか？可愛いでしょ…



ってなんですか急に！？」



ちょっと自慢しようと思っただけなのに沖矢さんがドアを閉めて玄関に入ってきた。

不法侵入！
ふほーしんにゅー！！！
警察が黙ってませんよ！そう！零くんが黙ってませんよ！？！？今どこにいるのかわかんないけども！



「……貴女がストーカーされるのも頷ける。」



「いやなんでですか！？」



「無防備すぎます」



「えぇ…？」



無防備、かな…？
このショートパンツのルームウェア可愛いと思ってたんだけど…



「ところで沖矢さん。朝から何の用です？」


「……はぁ」



すると沖矢さんの目が瞠目し、少し呆れたようにため息をついた。
なぜに私引かれてるんだろうか。理不尽だ。



「これですよ」




「…これって」




ストーカーからの、手紙。

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