降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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ピッ__ピッ__



規則正しい機械音に目が覚める。



「ここは…？」



「米花病院よ」



誰…？少し大人びた声がした。
横には茶髪の少女が立っている。



「初めまして、私は灰原哀。

貴女の様子は交代制で見ているの。ちょうど私がこの時間の当番だったのよ」



「哀…ちゃんって呼んでもいい？」



「えぇ、構わないわ」



外見は子どもらしいのに中身はすごく大人っぽいんだなぁ…
年上のお姉さんに診てもらってる気分だ。



「記憶はある？貴女が眠る前の記憶」



記憶___。



「あ！テロ！！

多分最後は沖矢さんとコナンくんに会った時…その時眠っちゃったんだ…。



テロ犯はどうなったの！？」



「落ち着いて、大丈夫。無事捕まったわ。テロにしては死人も出ず、警察にとっては名誉ね。

もちろん、彼らのおかげでね」



「そっか…よかった」



心の底から安心した。哀ちゃんの様子だと本当に無事、解決！！って感じっぽい。



「そういえば、私はどれくらい眠ってたの？

1日くらいかな」



…1日眠ってるだけでこんなに筋肉の衰えを感じるだろうか。さっきから指先がフニャフニャな気がする。



「……10日間。」




「………え」




「10日間よ、眠ってたのは。
大方、ストーカーからの解放で久しぶりにゆっくり眠れたんじゃない？」



……確かに。
毎朝いい目覚めとはいえなかった。必ず瞼が重く頭もボーッと意識がないような朝を迎えていた。



「少し貴女の脳を調べたわ。無自覚かもしれないけど貴女、鬱症になりかけてたわよ」




「マジですか」




_____________
作者に医学の知識はありません。脳から鬱と判断できるかどうかは曖昧です、信じないでください()

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