転生したら金持ちのご令嬢で隣人が中也さんだった話。

倒れる中也 ページ35

「…でない！？」



あれ、マジで寝てるのかな？

だとしたら迷惑だよね、チャイム鳴らしまくるの。



「中也ー」


ドアノブに手をかける。



「…え」



開いてる。
鍵が閉まってない。

中也、絶対、正気じゃない。

いつもの中也ならきっとしめる。マフィア幹部だろあんた！



「思った以上にやばい感じ？」



ドアを少し開いて中を覗く。



「開かない……って、中也ぁぁぁ！？」



ドアを塞ぐ何か。
それはドアの前で倒れている中也だった。



「ちょっと…どうしたの！？中也、中也！」



ドアの隙間から中也の体をずらし、ドアを開け、肩を揺らした。



「……あぁ…？A……」



「…冷たっ…！」



中也のおでこは冷たくて、人の温もりがなかった。

真っ白だったのはこれが原因か！



「ったく…仕事でどんな無茶したらこんな体調悪くなるの…」



マフィア幹部、やっぱり大変なのね…



「中也、歩けそう？」



「力…入らねェ…」



私の裾を掴みながら弱々しく呟いた。

あークッソ可愛い！！

もう推しキャラ中也になりましたあざっす！！



「肩貸すから…ほら、少しだけ頑張って」



さすがに中也をおんぶはできない。
肩を支え、なんとか寝室まで中也を運んだ。






__________

みなさん、言っておきますが。

中也とAはまだ付き合っておりません(

寂しがりや→←ちゅーやー…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す