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Aside
「……」
嘘だろ。
まだ前世の記憶を思い出して1分ぐらいしかない経ってないんですが。
「おい聞いているのか。」
長髪の銀髪に、高い背丈、黒に包まれた格好。
ジンだ。コナンに詳しくない私でもさすがに知っている。この人は危ない。
確か…疑わしきは罰せよ、それが俺の流儀だ。だっけ。
どうしよ、私疑わしき者に入っちゃってます?
「き、聞こえてます」
「…なら早く答えろ。こんな所で何をしている」
無我夢中で仕事場から逃げてました。
なんて口が裂けても言えない!そしておそらくこの人私が仕えるはずのお屋敷に住んでる。
だってここまで一本道だもの。
この先行き着くのは絶対あのお屋敷だ。
どうしよ、どうしよう!?
「チッ…」
あ、やばい。
怒らせたか…?
目線を上げて彼を見る。が、彼の目線は私ではなく今にも雨が降りそうな曇り空だった。
「おい、このままだとお前も濡れる。
付いて来い」
腕を無理やり引っ張られる。
「えっ!?ど、どうして…?」
「そう言えば話に聞いていた。
お前が今日から仕える黒川家の人間だろ」
げっ、バレてる…。
「ここら辺をあちらから走ってきたあたり、大方不本意で連れてこられたそうだな」
いや、不本意といえば不本意ですが…。
前世の記憶がなければ結構すんなり入ってたかもしれないからなんとも…。
そんな言葉は奥にしまっておいた。
「黒川家の人間は代々優秀だと聞いている。
しっかり働いてもらうからな」
嘘 で しょ 。
力が強すぎてふりきろうにも振り切れない。
詰んだ。完璧に詰んだ。
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しのはら(プロフ) - ルリさん» 返信遅くなってごめんなさい!ありがとうございます!!こちらもぼちぼち更新していきたいと思ってるので是非楽しみにお待ちください! (2019年6月23日 7時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 降谷さんの姉のお話も読んでます!!!この小説も面白そうですっっ!!応援してます! (2019年6月16日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのはら | 作成日時:2019年6月16日 19時