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「はっ…はっ!?」



なんで停電してるんだよこんにゃろぉぉ!!
まって、本当に待って。今世も前世も雷は苦手なんだよっ!!

前世では幼少期に雷の中1人で留守番してたのが恐怖でトラウマ。そして今世ではお仕置きとして一日中蔵に閉じ込められたときのことだ。雷が外で鳴り響き、雨がザーザーと激しく降っていた。おまけに中は暗い。



「勘弁して…」



全力で耳を塞ぎ、キッチンにうずくまる。
ご飯作んないといけないのに…腰が抜けて立つことができない。
こんな連続で失態を犯すなんてあってはいけない。
例え好かれたとしても仕事が出来なければ捨てられるのは目に見えているのだ。



落ち着いて、呼吸を整えて_____。



息を吸った瞬間、激しい轟音が鳴り響いた。



「っ!!あ、あ、ぁ…こわ、怖い…やめて、お願い止まって…」



怖い、怖い怖い。

目をぎゅっと瞑り、耳を塞ぎ、足を曲げる。
部屋が暗いから尚更怖い。この部屋にランプがどこにあるのかなんてわかんないし…。



突如、向こうにある窓から光が放たれる。
それは雷の稲妻だった。



「やだやだやだやだ…お願いだから、だれか_____」



1人は嫌だ。

誰か、一緒にいてほしい。そうすれば安心できるのに。
だめだ。誰もいないという実感が湧いてしまい涙が出てくる。やだなぁ、普通に寂しいなんて。

ゴロゴロというこの音が忌々しいほど止まないこの恐怖が耐えられない。



「っ、おい!」



「ギャァァァァァァ!!!?______…って、ジン様!?」



いや怖っ!
銀髪+体が若干濡れてる、目付き怖いってもうホラーなんですが!?



「お前っ…こんなところで何してるんだ」



私の高さに合わせてしゃがんでくれた後、指で涙を拭き取ったジン。


「じ、ジンさまぁ……」



こんなに優しかったっけ、ジンって。
私の中じゃあウォッカと一緒に人殺してるイメージだったんだが。



そしてまた雷が鳴る。



「あ、ぁ……」




あ、やばい。声が出づらい。

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しのはら(プロフ) - ルリさん» 返信遅くなってごめんなさい!ありがとうございます!!こちらもぼちぼち更新していきたいと思ってるので是非楽しみにお待ちください! (2019年6月23日 7時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 降谷さんの姉のお話も読んでます!!!この小説も面白そうですっっ!!応援してます! (2019年6月16日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しのはら | 作成日時:2019年6月16日 19時

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