太宰夫妻と名探偵達の怪奇譚【文スト】【名探偵コナン】

展示会編18 ページ42

「……綺麗」



壁がガラス張りになり、そのガラスに芸術品が飾られていた。
絵画の背景は美しい夜の海。
絶景と世界的に有名な芸術品が一緒に見れる、なんとロマンチックな雰囲気だろう。



「船にこんな場所を作れるとは…すごいねぇ」



「鈴木財閥って…一体…」



異能力を使わずに作れるって日本人すごいな(



「仕事のこと忘れそうになるよ」



「え？」



思わず治さんを見上げた。
そこには幸せそうに目を細めた治さんの顔。



「こんなに綺麗な景色をAと観れるんだ。


幸せすぎて、ね」



なんだか…照れくさい。



「私も、です」



2人で寄り添う。
あぁ、このまま2人きりだけで…









なんてこと、なかった？




ドォォオオォォン！！！！




「………………残党か」



「最悪のタイミングですね死ね」




幸せそうな夫婦は一変、とてつもなく不機嫌で眉間にシワをよせた表情になった。




「スメラギって厄介ですね。いっそのこと殺します？」



「おや？君は人殺しはやめたんだろう？」



「私達夫婦のことを邪魔する者は殺処分です」



「…恐ろしい」



だって…だってだって！！
今めっっっちゃいい雰囲気だったのに！ムードだったのにィィィィィ！！！

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