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おにぎり ページ14

…どうしよう。



「作りすぎてしまったかもしれない…」


おにぎり、サンドイッチ、乱歩さん用のお菓子、紅茶パックも買い足しておいた。

メニューはそこまで多くない。
量が問題だ。


おにぎりは握りすぎて手が疲れ、ラップを何枚も使った。
サンドイッチは挟む作業が超早くなるほどスムーズに作れるようにまで上達した。



「…味はなかなか。治さーん食べます?」


おにぎりをひょいっと投げると治さんは当たり前のごとくキャッチした。
さすが夫婦。息ぴったりだ。


「…む。美味しい。

もっとちょーだい」


「はいはい。今ほうじ茶と一緒に持っていきますね」


お皿に適当に分け、治さんの席まで行く。
治さんの机の上はだいぶ綺麗になり、書類はほとんど終わっていた。
真面目にやれば早いのに…と思ってしまう。



「……ん」


あ、隣の敦くんが起きた。
鼻をピクピクさせている。

…もしかして


「敦さん。食べますか?」


目の前におにぎりを一個、置いた。



「えっAさん…?


あ、おにぎりいただきま…す」


夢だと思ってるのかな。
若干動きが鈍い。


「あ、味がする…夢…?



じゃない現実!?」



「うぉっ!?」


「ちょっと敦くん。まだみんな寝てるのだから静かにし給え」


治さんがしーっと人差し指を立てた。


「え、太宰さん?帰ってきてたんですね…」



そう言う敦さんの顔は隈ができていた。
あー…その本当にお疲れ様でした。

会議ノ知ラセ→←探偵社



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研磨が今日も尊い - マフィアと黒ずくめが戦ったら余裕でマフィアが勝つ妄想をしてた (2019年4月28日 23時) (レス) id: 9302f4ea83 (このIDを非表示/違反報告)
とう(プロフ) - しのはらさん» いえいえ!作者様のペースで頑張ってください! (2018年5月27日 16時) (レス) id: cb63dd0036 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - とうさん» ありがとうございます!更新…遅くて申し訳ないです。これからもこの作品を宜しくお願いします! (2018年5月27日 16時) (レス) id: e60cfd6252 (このIDを非表示/違反報告)
とう(プロフ) - すっごい面白いです…!更新楽しみにしてます、これからも応援してます〜! (2018年5月26日 16時) (レス) id: cb63dd0036 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いいなー見たかった(´;ω;`) (2018年5月6日 9時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しのはら | 作成日時:2018年4月7日 13時

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