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津田:「…何してんの?」
貴方:「あ、おかえりなさい」
津田:「ただ……お風呂から上がっただけなんですが?」
貴方:「ぁ、ですねー。
いや、何もないですよ。シチュー煮込み中で暇だったので座ってたんです」
鍵をポケットの中に入れて隠した
津田さんはタオルを首にかけたまま私のところに来たが座らず立ったまま私を見ていた
…ん?
何か問題あったかな?
津田さんの言葉を待っていると津田さんは私の頭を1度撫でてから目の前に座っていた
……なんか触れ方が悲しかったな
貴方:「?…何か悪いことしました?」
津田:「いや…ただいまって言うのもなぁと」
貴方:「…?」
さっきのやつかな?
あ、確かになんかいいかけてたけどやめたよな津田さん
何か…前の私がしたのかな?
そう思うと黙ることしか出来なかった
貴方:「へぇー、以前の私は音響してたんですか」
先輩:「あ、うん
移動になってね」
先輩と資料を持ちながらヘッドホンをつけてそんな会話をしている
あの日…津田さんソファーで寝るって言って別々で寝たんだよな
そして電話しようにも何を話せばいいのかとかで出来なかったし
スーツのジャケットを脱ぎながらそう考えていると先輩がこっちを見ていることに気づいた
貴方:「?何か」
先輩:「いや、スーツ珍しいなぁと」
貴方:「??私仕事はスーツですよ?」
そう言うと先輩はあれ?と首をひねって音響の確認をしていた
…スーツ着てないのかな?
シャツを見ながらそう思っていると後からヘッドホンを取られた
貴方:「?!っ…あ」
津田:「仕事復帰おめでとう
スーツ似合ってるじゃん」
貴方:「……ありがとうございます」
ヘッドホンを持った津田さんはニッと笑いながら私の方を見下ろしていた
…なんかこの前のが嘘みたい
でも私そんなスーツ珍しいのか?
貴方:「あの、私スーツじゃないんですか?」
そう答えると津田さんは私の首にヘッドホンをかけて「んー?」と言いながら後ろから首に抱きついてきた
ち、近い
スーツのシャツのみでは体温を直に感じてしまう
少しだけ胸が痛くなるのが分かった
すると津田さんは私の真横でモニターを見ながら話し出した
津田:「俺はどっちでもいいけどなぁー。
楽なのは私服じゃないか?」
貴方:「……まぁ」
津田:「分からない時は案外どちらも試してみるのも手かもよ?」
私はその言葉を聞いて津田さんの方を見ると津田さんは真っ直ぐにモニターを見たままだった。
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綉 - 物語読みました。 物語は完結していますが。。。 その後の2人が気になります。 またパート1・パート2沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (3月2日 1時) (レス) @page34 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じく77のここの部分 落とされたのであれば多分嫌きっと私は貴方からは離れないのだろう。 これ正しくは多分いやきっとではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 77のここの部分 この人とずっとそばに居たい これ正しくはこの人のそばにずっと居たいではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 何度も続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 76のここの部分 そう言うと津田さんは先に言われたというな感じで私の腰に腕を回してふてくされた感じに言った これ正しくは先に言われたというような感じでではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page32 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 73のここの部分 いや、もう吹っ切ったのかもしれない これ正しくはもう吹っ切れたではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page29 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年1月14日 3時