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ザァー


シャワーを浴びながら私はさっきのを考えた

……はぁー

なんで私こうなってるんだろう

なんで私あの人の世話してるんだろう

なんで私が…

「…こんな気持ちにならないといけないんだろう」


呟いた声は水の中へと消えていくかのように

下へと落ちていった


お風呂から上がり髪を拭きながら部屋に戻る

ベッドには柿原さんが寝ていた


まぁ寝てた方が私にとっては好都合

毛布を手に取りそれを柿原さんにかけた


案外この部屋寒いな

クーラー付けすぎたか


私は毛布が1枚しかなかったのでスーツのジャケットを持ってソファーへと行った


ソファーの上で横になり目をつぶる


風邪ひいた時は仕方ないか


私はそのまま寝た。










「ん、…んー。」


目を開けると見知らぬホテルだと知った


誰が運んだ?


内科の先輩か??


身を起こすと毛布がズルっとズレた


そしてあたりを見渡すとソファーに誰かがいるのがわかった


…あの感じ


起きて行くと


「…やっぱりか」

スーツのジャケットを肩にかけたAが規則正しい寝息で寝ていた


風邪ひくだろう

「おい」


そう言っても起きる感じがない


「…はぁー」

ため息をついたあと彼女に触れて抱っこした


…傍から見ればお姫様抱っこか

まぁやましいことは無い

うん


そう言い聞かせてベッドまで運ぶ


ベッドに下ろすと彼女は寒そうに身を縮めてた


「…馬鹿」

そう言って俺は毛布をかけてあげた


時計を見ると夜中の2時


そして


「…お前髪乾かしてないな」


ここは変わらないな


昔も髪乾かさないでいて怒ったな


本人曰く眠気が勝るとのことで


ドライヤーを当てるにも多分起きるしな


ジーと彼女の方を見たあと俺はため息をついて彼女と同じベッドに寝っ転がった


「…元カレの身にもなれよ馬鹿」


前から抱きしめて背中をリズムよく撫でる


なんであの時突き放したか

なんであんなこと言ったのか

なんで…


「…まだ好きなんだろうな」

後悔したまんまだ

そして、俺はそのまま目をつぶった







「…っん」

目を開けるとスーツではない感触が

朝なのはわかる

けどここは

「Aおはよ」

「…おはよう…ございます」

柿原さんの腕の中だと分かったのは案外早かった



柿原さんはクスッと笑って私の髪に触れてきた


「…柿原…さ、ん?」

「元カノの寝顔はいつぶりかな」


柿原さんはそう言うと私をギュッと抱きしめた。

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雪兎-ユキト-(プロフ) - お医者さんの柿原さん、めちゃめちゃカッコいいです…!!続きが気になります、作者様のペースで頑張ってください。気長に更新、待っています^^ (2019年1月16日 17時) (レス) id: 0a3ed445fb (このIDを非表示/違反報告)
ここりん - ここまで読んで、とてもキュンキュンしてます!このあとの展開が気になってます!更新、頑張ってください! (2017年11月10日 0時) (レス) id: 87587df81e (このIDを非表示/違反報告)
奈菜 - 柿原さんがお医者さんとかキュンキュンします(*´-`)更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2017年8月25日 16時) (レス) id: 30cc01e078 (このIDを非表示/違反報告)
アイルカ(プロフ) - コメント失礼します!私もめっちゃかっきー好きです!イケメンですよね!ドイツ語喋れるとかかっこいいし.....w更新がんばってください(о´∀`о) (2017年8月6日 21時) (レス) id: 3ba69125ba (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年7月18日 14時

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