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彼が必死に紡ぐ言葉を零したくなくて身長の高い彼の首に抱きつくとそのままキスをした。
慣れないキスは呼吸の仕方も分からなくて唇に触れるだけの口付けは恐る恐る離れる。
帰りたくない
そばに居たい
「……運じゃ…ないですよ？
…帰りたくない」
今の私の気持ちは貴方のそばに居たい。
彼は私の頬に触れるとキスをした。
気がつくとお湯が溜まった音が聞こえてきた。
玄関のドアに背中を預けて座り込む私とお湯を止めに立ち上がる彼
しっかりしてる人
切り替えが早いというか
「…A、お風呂はいっていいよ？」
ネクタイは私の足下に落ちていた。
お湯は温かくて心地よかった。
今日このままお泊まりだよね。
なんか緊張してきたな
湯船の中で体育座りをして考える。
…さっきまで玄関だということも忘れてキスしていたのに普通に居れるのかな。
しっかりしろ私と思いながらお風呂から出てみると
タオルと服が置いてあった。
…彼の服だ
着てみるとブカッと少しなる。
お礼を言わないとな
リビングの方に行くとソファで彼が携帯を眺めていた。
音に気がついたのかこっちを見て少しポカーンと止まる。
「あの、ありがとうございます」
「…いや、…Aおいで？」
？
呼ばれたので近づくと彼は私を1度抱きしめた。
……？え
「同じ香りだ
あ、誤解しないで？
なんか夢でも見てんのかな？って思ってさ」
夢じゃないです。
夢では無い。
湯船の中で私も何度か考えたけど
私のお腹に抱きついている彼の頭を撫でた。
「…待ってます」
「…ん？」
「待ってますから。」
それ以上を言えなくて私は彼から離れると隣に座った。
彼が今日抱かないって言ってたから大丈夫。
横にいる彼は立ち上がると私の頭をポンっと1度触ってから浴室へと行ってしまった。
…なんだ！今の無言のポンっは！？
え、今日はなしですよね！？
それとも私変な事言ってますか？
1人になった部屋の中で考える。
どうしよう
私絶対無理だよ
…こうムード？何？
私何も用意出来てない…
「…えぇ」
どうしよう。
神様
待ってますってどういう意味だ。
湯船で考えてみても分からない
…でもさ、可愛い。
俺の服デカいし
……可愛い
お風呂から上がってみるとソファの上で体育座りをして彼女は待っていた。
どう言葉をかけていいのか
横に座るがこっちを向かない
「A」
彼女に触れようとしたら気づいた
「まじかー」
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ｸﾞｰﾝ(プロフ) - 黄色様メインのお話は、なかなか無く、見つけました！大変でしょうが更新待っています。お話が繊細でどきどきします。 (5月6日 17時) (
レス) @page5 id: 9d59e6f10e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - いつも更新楽しみにしております！�眞呂�んのお話読むたびにキュンキュンしちゃいます♡ (1月12日 0時) (レス) id: dd3a381f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2024年1月8日 1時
