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急に離れたから何かやらかしたかもと思い彼の後を追うと
「だめだ」
お湯の溜まる音に混じってそう聞こえた。
「だめだ」って…？
何でそんなに申し訳なさそうなの？
ドアが開いてしまい彼と目が合う。
「ごめん。違う」
なんで？
なんで悩まるんですか？
…私絶対聞いてはいけない事を聞いたよね？
用事があると嘘をついてドアを閉めようとしたら彼が私の手を掴んで止めてきた。
「ごめん、俺が悪かった」
「、何もしてないのに謝らないでください」
「でも君を傷つけたよね？」
困った表情しないで
笑った笑顔が見たい
嫌われたくないけど面倒臭い女だって分かってる。
首を横に振って否定すると�眞呂気鵑六笋亮蠎鵑鬟哀辰閥�く掴んだ。
っ、力強い
「帰るな」
「用事が出来たんです。貴方のせいでは」
「帰したくない」
真っ直ぐな言葉
私どんな表情をすればいいの？
悲しそうな必死な彼を見ていると自分がどうすればいいのか分からなくなる。
その時、彼の携帯から着信音がなった。
着信音が聴こえると一瞬彼の手の力が緩くなった。
「出てください。営業課の方かもしれません。」
彼と目を合わせずにパッと手を離した。
掴まれていた手首は痛い
ソファの所にあった荷物を持って玄関の方に向かう。
…私、ここからの帰り道上手く分からない。
スマホのナビを使って帰ればいい
……高望みは身を滅ぼすんだ。
私にとって勿体ない人だから
別に…彼には相応しい人が沢山いる
玄関で揃えられた靴を履こうとしたら目の前が霞む
ここで泣くより外で泣いた方が良い。
さようなら。
ドアを開けようとしたら彼が急いでやってきて後ろからドアが開かないように押さえた。
「…あれは、
俺が嫌な奴だから俺よりも樹とか北斗とかめっちゃ良い奴周りにいるし
こんないい子俺の彼女とか勿体なくて運だろうとか思う
嫌な奴だから…
こんなダメなやつよりも…Aは幸せになるべきだって思って」
すぐ後ろから聞こえる声は少し震えていた。
ドアに触れる手もビクッと震えていて
怯えているかのようだった。
彼の方を見ると目が凄くどうしようと泳いで
不安でいっぱいに見えた。
「…�眞呂気鵝�」
「っ、幸せになってもらいたいのに
俺、帰したくなくて。すげぇ矛盾してんのにさ。
Aを帰したくない」
凄く心がキュってなるような感じがした。
痛い…でも、その痛さが心地よい。
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ｸﾞｰﾝ(プロフ) - 黄色様メインのお話は、なかなか無く、見つけました！大変でしょうが更新待っています。お話が繊細でどきどきします。 (5月6日 17時) (
レス) @page5 id: 9d59e6f10e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - いつも更新楽しみにしております！�眞呂�んのお話読むたびにキュンキュンしちゃいます♡ (1月12日 0時) (レス) id: dd3a381f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2024年1月8日 1時
