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俺の目の前にいる彼女は緊張していることが目に見えて分かった。
そして、困惑している。
彼女の背中に恐る恐る触れるとピクっと肩が上がり俺の方を見る。
やっと目があった。
緊張して泣きそうじゃん
「おいで？1回、深呼吸しよう」
彼女を抱き寄せ背中を撫でながら促す。
俺の腕の中でスーと呼吸の音がする。
「とって食いはしないから」
そう言って彼女の方を見ると少しだけ俺の背中に触れる感覚がした。
…俺相手にそんな必死になんなよ
もっとカッコイイやつは居るし
いつも仕事の時隣にいる奴とかモテ男じゃん。
北斗の方がイケメンだし、ジェシーも話が面白いし
カッコイイし
「…抱きはしないので
今夜は傍に居てくれますか？」
声をかけると彼女が俺の方を見てこくりと頷いた。
可愛い人
俺のわがままも「うん」って頷く。
彼女の足下にしゃがんで靴に触れる。
「、汚れますよ？」
「汚れねぇし。
ほら、俺の肩に手をついて？」
彼女の靴を脱がすと腰に触れて抱っこした。
「っ、え、
歩きます！」
「抱っこ」
「恥ずかしいです」
「俺しか見てない」
ペチペチと俺の背中を叩くが足を俺が固定してるからなんも出来ないんだろ。
ソファに彼女をおろすと俺の方を見ていた。
手に触れて彼女を抱きしめると彼女の香りが心地よく感じる。
お風呂いれて彼女を先に入らせて
服は洗濯して
あ、だけど今日着る服は…俺の服貸せばいいか
「�眞呂気鵝�
「ん？」
「私、お泊まりセットも服も何も持ってきてません」
知ってる
今俺も考えていた
彼女の方を見ると少し耳が赤くなっている。
「俺に任せればいいよ」
「え、でも」
「大丈夫」
帰すわけない。
今日「帰ります」って言っても絶対に帰さないし
矛盾しているのは分かってる。
樹の方がいいよ北斗の方がイケメンだよ。そんな事を思っているのにこの子が俺の前から居なくなるんじゃとか思うと手離したくない。
お風呂のお湯を溜めようとソファから離れて浴室へと向かう。
今仕事では目の前の席だし
物凄く俺運がいいと思う。
運が良くないといけないよ
だって俺には勿体ない子だよ？
「…だめだ」
今の自分物凄く嫌な奴だ。
それに、凄くナイーブだ。
浴槽の中に溜まるお湯を眺めながら呟くと浴室のドアが開いた。
ん？
振り返るとAが悲しそうな目をしてこっちを見ていた。
…あ、
「ごめん。違う」
「…駄目だって……あの、私用事を思い出したので帰ります」
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ｸﾞｰﾝ(プロフ) - 黄色様メインのお話は、なかなか無く、見つけました！大変でしょうが更新待っています。お話が繊細でどきどきします。 (5月6日 17時) (
レス) @page5 id: 9d59e6f10e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - いつも更新楽しみにしております！�眞呂�んのお話読むたびにキュンキュンしちゃいます♡ (1月12日 0時) (レス) id: dd3a381f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2024年1月8日 1時
