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家の前に着いたけど鍵ねぇじゃん
「…おねぇさーん、鍵」
眠る彼女の頬をつついてみると目が開いた。
「おはよ」
そう声をかけると彼女はパチパチと瞬きをしすうっと息を吸っていた。
あ、起きたな
「ご、ごめんなさい」
しかも、少し寝たら正気になるタイプか
さぁーと青ざめた彼女を見て少し強く肩を掴んだ。
「あの、大丈夫なので、」
「ヨロヨロして大丈夫なわけないだろ」
「…、わたし、貴方の彼女でもないです」
「うん。知ってる」
知ってる
だって、俺の一方的な片思いだ。
俺の服に触れている手が少しだけ動く。
鍵を開けてこの子を部屋の中にいれて
俺は帰るだけ
なのに
黙っている彼女は少し困惑した表情で
でも、少し赤くなっていた。
ねぇその顔さ
俺期待していいの？
鍵を開け渡辺さんは私を部屋の中に入れると外へと出てドアを支えていた。
「ちゃんと、風呂入れよ」
「…帰るんですか？」
「あんた俺に送り狼になれっていうわけ？」
送り狼ってそうは言ってないよ。
だけど
「…お礼何もしてないので」
なんか、この前からすごくこの人に迷惑かけてる。
しかも、今日は酔っ払ってるし
ドアを支えたまま何も言わない彼
なんで何も言わないの
「……すみません。急ですよね」
一言謝りドアノブに触れてドアを閉めようとしたら突然顎をスっと触れられる感触がした。
何？
彼の方を見ようと顔を上げると唇が触れそうな距離にあった。
でも、触れない
「…流れに乗るのはやばいか」
「……どうして」
「あんたの気持ちが吹っ切れたら」
「……馬鹿」
「は？」
「馬鹿、かっこつけ、意地悪、臆病者」
「、お前なんだよ急に悪口とか」
「っ、酷い人、こっちの身にもなってください」
彼の目を見て言うと彼は目をそらそうとした為咄嗟に腕を引っ張って無理矢理目線を合わせた。
「酔ってたのに急に元気になるなよ」
「鬼、暴力、」
「暴力はお前だろ」
「っ、責任取って」
「え？」
「、責任取ってください！」
「ちょ、ここアパート。
何？責任って」
「……ハグして」
「我儘女かよ。」
たっく と言って玄関に入りドアを閉めた。
真っ暗な玄関
だけど、渡辺さんは手を伸ばして私の肩に触れると抱き寄せた。
「仕事の時は真面目なのにな」
「…ごめんなさい」
「……でも、少しだけ特別感あって良い」
彼はそう言うと私の髪を撫でた。
その手があまりにも優しくて
なんか私も特別感があった
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ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
