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「…渡辺さん」
「俺は待ってるから。」
待ってる。
「…はい」
「それまではなんもしない。
恋人らしいことは付き合ってからしたいから」
この人は人のことを真面目というが
この人も真面目ですよ。
腕の中で私は頷くと彼は私から離れた。
その後は無言のまま
家の前に着くと「また」と言って帰ってしまった。
渡辺さん
私はいい人じゃないです。
だから、私を待つのはやめた方がいいよ。
貴方はもっと素晴らしい人と一緒にならないといけない。
そうじゃないと貴方は幸せになれないよ。
会社に行くと普通に仕事をした。
「おい、この企画書誰だー。名前ないんだけど」
「あ、俺です！すんません。渡辺先輩」
「名無しはテストで減点って習っただろ。
チッ名乗り出なかったら俺の案になったのにな」
「えぇ！？先輩酷いですよ」
隣で渡辺さんは先輩方と話したりしている。
厳しいけど優しいと思うんです。
「それと、この企画書ターゲット絞り込んで」
「えぇ、渡辺先輩」
「は？自分の企画書なら自分で最後まで書け」
鬼だな
ひぇーと言いながら嘆いている先輩を見てから
ふと、渡辺さんを見てみる。
…あの日あんな綺麗だよって褒めてきた人には見えないな。
そんなことを思いながら過ごしているとある日課長に呼ばれた。
「宇原さんにパンフレットの企画書を出してもらいたくてね」
「…え、私ですか？」
「君は渡辺君の直属の部下だし仕事も出来てるから任せてみようとね」
会社のパンフレット案を任された。
恐れ多い
でも
やれるのか？
やれるよね？
総務や人事とも話しながらの作成かもしれない。
「や、やらせてください！」
「宇原さんはそう言ってくれると思ってたよ。頑張ってね」
初めての大仕事
頑張ろう
机に戻りパソコンで企画書を作る。
まずは、どんな内容がいいか
そうだ、総務とかにもしかしたら今までのパンフレットが保管されているかもしれない。
見てみるのもいいよね。
それと、写真や
「過去のパンフ読んでから作成して
それを他の人に見せたりして案を貰えば？」
「え？」
「あんた、頑張ろうってなると突っ走るから
間間にアドバイス貰ったり、休んだりして落ち着け」
「…渡辺さんって人間観察得意な人ですか？」
「あんたが分かりやすいんだよ。バカ」
「……私この前から渡辺さんからバカしか言われてないんですけど」
そう言うと彼は笑って「頑張れ」と言っていた。
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ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
