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明日から新年度に変わる。
その前日
「ようこそ」
「よ、よろしくお願いします」
「そんな緊張しなくても」
くすくす笑う彼は扉を開けて私を中に入れてくれた。
今日から同棲しましょうとなりその初日だ。
私の荷物が入ったダンボールがリビングに置いてあった。
私はその箱を部屋の隅に移動される。
「なんで隅に追いやってんの？」
「お邪魔かなと」
「お邪魔って全然そう思ってないよ？」
貴方は思ってなくても邪魔かなと思ったの。
ダンボールに手を着いて彼の方を見ると彼は私の傍に来てダンボールを部屋の中心に運ぼうとしていた。
「ちょ、何してるんですか」
「ん？中仕分けるんでしょ？」
「そうですけど真ん中に持って行かないでください」
「なんで？」
「恥ずかしいです」
「可愛いー」
「阿部さん！？」
部屋で大人二人ワーワー言いながら過ごす午前10時
普段着出会うことはあまりない。
だから目の前にいる男性が物凄く新鮮に見える。
「彼女と同棲とかどんな彼氏でも憧れるでしょー」
「阿部さん、私自分で仕分けますから！
棚も小さいの組み立てますので」
棚の入ってる段ボールを開けようとしていると阿部さんが私の手に触れ止めてきた。
「手、怪我するよ」
「ガムテープ取るだけですよ？」
「俺がカッターで開けるから。ね？」
優しく触れる手が私の手を包み込む。
この人彼氏なんだよな。
こんなに優しくてかっこよくて仕事は鬼なのに私の前ではあざといというか。
「…あざといです」
「えぇ？それ佐久間にも言われる」
「あざと過ぎて可愛く思えます」
「男に可愛いは禁句だよ。
俺からしたら可愛くて仕方がないのは目の前に居る女の子だけどね」
目の前にいるのは私しかいない。
ていうか女の子という歳でもない。
「…女の子じゃないです」
「顔真っ赤だよ。
可愛い女の子」
「、酷い人！ずるいです！」
彼の方を見て言うと彼はニッと笑い私を抱き締めてきた。
「、ちょ、なんですか！？」
「俺の彼女可愛い〜」
足がフワッと浮きクルクルと私を抱きしめたまま回る彼
「は、恥ずかしいのでおろして！」
「やだ
家に帰ったら好きな子が居るとか幸せ過ぎて俺仕事頑張れる」
明日からこの人は経理課の課長に昇任する。
若いのに課長。
凄いよ
「…阿部さん」
「ん？」
「…1日1回ハグしてもいいですか？」
それを聞いてキョトンとしている阿部さん
私今物凄く恥ずかしいことを言ったかも。
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
