君の唇にキスさせて 4【紫】

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次の日の水族館では水族館について皆が自由に動き初めてからバスの人と話しに向かった。

「お一人でしてるんですか？」

「え？えっと、一応私が担当でして」

「まだ若いのに凄いね」


手帳とペンを持ってバスの運転手さんと話す。

服装は昨日と違い動きやすい服装

一通り話も終え水族館の中に入ると薄暗い中綺麗な景色が見える。

水族館って水の中に入っているというか神秘的だよね。


1人でまわっていると目の前からおーいと手を振る人が見えた。

「…え」

「Aさん、俺らと一緒にまわろう」

「、待ってたんですか？」

佐久間先輩や向井先輩が私の所にやってきた。
その後ろには目黒君や阿部さんが居て

「ふっかも話しかけなよ」

「え？ぁ、伏本さんは何を見たい？」

「え…ジンベイザメ？」

「よし、じゃあ行こうか」


阿部さんが笑顔でそう言うと周りの人も行こう行こうと言って歩きだした。


私もその後ろをついていくと目黒君が私の横に来て話しかけてきた。


「伏本さん、休めてますか？」

「休めてるよ？」

「ホントですか？すげぇ、目元疲れてますよ」

そう言うと目黒君は私の目元に触れようとしてきた。

指が私の目の傍に触れようとしたら前を歩いていた深澤さんが目黒君の方を向いた。


「目黒君」

「、…なんですか？」

「佐久間と康二が先に行ったから一緒に捕まえに行かね？」

「え、またですか？
いきまーす」

私の傍から離れる目黒君

…行っちゃった


2人で佐久間先輩達の後を追う姿を見ていると阿部さんが私の横に来た。

「疲れてるね」

「え、そう思います？」

「目元とかね。
大丈夫大丈夫。俺たち皆伏本さんの味方だから」

阿部さんと話すことって少ないから何話せばいいのかな？とかなるけど

凄く話しやすくて安心する。

テクテクと歩く中私は自然と話してしまった。


「阿部さん」

「？どうしたの」

「私凄く大切な人が居るんですけど
私、自信がなくて」

阿部さんは私が話終わるまで頷きながら黙って聞いてくれた。


「…その人を苦しめてるかなとか迷惑かけてるよなとか」

「そう思っちゃうの？」

「はい。」

「んー…それは、伏本さんがその人の事を凄く大切だから考えすぎちゃうんだよね？」

「え、」

「でも多分その人も凄く伏本さんの事が大切で大丈夫かな？って思ってると思うよ。大切だから、泣かせたくないなぁとか思ってるんじゃないかな」

初めて話した

けど、凄くほっとした。


私は黙って阿部さんの方を見た

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