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深澤さんが話しかけてきたので挨拶をすると深澤さんは何も言わず私の右手に触れてきた。
「手、パーって」
「別に大丈夫ですよ」
「嘘つけ。伏本さんはいつもそう」
深澤さんはそう言うと私の手を広げた。
ベタッと血がついていて上手く止血できていないのが分かったが別に深い傷ではない。
彼から手を離して私は大丈夫と答えた。
「紙で手を切るのは痛いよ？」
「別に大した傷じゃ」
「少しぐらい先輩を頼りなよ。伏本さん無茶するし頑張り屋なのは分かるけど自分の事は大切にして？」
困った顔で話すから私が悪いのかな？とか思ってしまう。
なんて答えたらいいの？
ここには今、佐久間先輩や阿部さんもいるけど後輩も居る。
後輩に貴方が彼氏だって事も知り合いだってことも伝えてないしこの状況も何事って困惑すると思う。
そして何より…
さっきの八田羽さんの表情を見て思った。
ここで私が出てはいけないって。
周りの目線も気になるしどうしようって考えていると彼が一瞬だけ右手の中指に触れた。
その瞬間手を引いて彼から離れさせた。
パッと顔を上げると驚いた表情をした彼が居てもっと「どうしよう」ってパニックになった。
「、ごめんなさい」
「いや、大丈夫だけど…そんなぐって握るとまた傷開くから消毒しよう」
「後で、後でしますから」
私は頭を下げると前の方に行き机を動かしていった。
最初は大丈夫だったが次第に右手がジリジリと痛くなる。
見てみると少しだけ血が出ていた。
…しっかりしてよ。
ガラガラと引っぱっていると大きな声が聞こえた。
「もー！そんなことないですよ」
「いやぁ、分かんないよ？本社に異動とかもあるしさ」
「でも、ふっか昔やんちゃだったからさ会社入った時大変だったよね」
「おい、佐久間それは言うな」
「えぇ！？なんですか？聞きたいです」
深澤さんが入社したばかりの話とか私は知らない。
どうして総務になったのかも知らない。
平常心でいるはずなのになんか変なの。
机を動かすと血が出るかもと思い仕方なくホワイトボードに書いてある文字を消すことにした。
ペンも新品だし使いやすいし良かった。
キュッキュッと消していると後ろから右手を掴まれた。
振り向くと深澤さんが立っていた。
「…あの、消してたんですけど」
「俺が消すから大丈夫だよ」
「お話してたじゃないですか」
「絆創膏ぐらいしようよ伏本さん」
その瞬間彼が傷に触れた。
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AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - yuuy0uyuuさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により少しの間だけ更新が遅くなると思いますが頑張っていきますね。カッコよく書けるように更に精進していこうと思います！ (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により更新が遅くなることが多くなると思いますがこれからも頑張っていきたいと思います。そして、いつもコメントありがとうございます。 (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
yuuy0uyuu(プロフ) - 更新待ってました^_^毎度きゅんきゅんさせてもらってます！頑張ってください！ (2020年9月5日 3時) (レス) id: f7633e6373 (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月30日 21時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年8月23日 19時
