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席を立って近くに行くが周りの人が彼を囲うかのように居た為それから向こうに行けないと思った。


…どうしよう


なんか変なことを考える。

どうしよう

どうしたらいいの?


変な汗が伝いそうになった時葉柳さんが私の方を見た。


「ちょっと!救急車呼びなさいよ!」


「、は、はい!」


携帯が側にあった為かけようと思ったが手が震えてかけられない。


どうしよう


彼が…このまま



その時、後ろからグッと携帯を持ってる手を掴まれた。


「電話、かけなくていいから」

「でも」

「俺よく倒れんの。昔も倒れたし…大丈夫だから」


大丈夫じゃないよ

なんで今にも苦しくて倒れそうなのに私のこと気にするんですか?


「深澤さん」

彼の方を向いて彼の腕に触れると先輩の声が聞こえた。


「伏本さん!電話」

「早くかけなさいよ」


痛い役目ばっかくる。


チラッと深澤さんを見ると彼は目をつぶって首を横に振った。


「…タクシー呼びましょうか?」

「伏本さん!タクシーじゃないでしょ」

「…うん。タクシーが良い。」


そう深澤さんは呟くと私の肩に触れ座り込んだ。
私の肩におでこを乗せてゆっくりと息をする彼。


タクシーを一台お願いしますと電話をし切ると小さな声で聞こえた。


「…Aも来る?」


「…そうですね。…多分無理です」


「……めいわく、…ごめん」


「大丈夫ですよ。私、後輩なので」


周りのザワザワに隠れて話せる。

誰が付き添いで行こうとか言ってる。


葉柳さんが私が行くと言っていた。


先輩なので私が口出しをするのもと思い深澤さんの背中を優しく撫でると彼は私に体重を預けてきた。


机の棚に背中を預けて彼の背中を撫でているとバッグを持った葉柳さんが私の所に来た。


「私が行くから伏本さん」

「了解です。あと少しぐらいでタクシーが来ると思います」


彼が私の体からスッと離れる。

彼に触れていた部分は熱い



立ち上がった彼を支えようと思ったが周りの人がしてくれた。


…大丈夫だよね?


本当は自分が行きたい。


だって、私が倒れた時彼が来てくれたから


以前タクシーで熱があった時も、救急車呼んだ時も彼がそばに居た。


…でも言えなかった。



場所から彼と葉柳さんが居なくなったあと私は仕事に戻った。


でも思うようにいかない


後悔先に立たずって言葉あるけどその通りだ



仕事何時に終わるかな




葉柳さんが5時の定時ぐらいに帰ってきて病院とかを伝えてた


…間に合うかな

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ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは!コメントありがとうございます。2ターン目なんですか!?読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです!続きの方の作品も頑張っていきますね! (2023年5月2日 15時) (レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (2023年5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます!色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね! (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます!こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね!応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2020年7月13日 16時

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