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「ぁ、了解です！」
橋垣さんから逃げるように彼の後を追うと彼は資料室に入り私の方を見てきた。
「何かあった？」
「え、」
「凄く怯えてるからさ。
何か言われた？」
率直に伝えてきたが無理やり聞こうとしないのは彼らしい。
「……怒りませんか？」
「誰に？」
「私にです」
「怒るも何も今の段階じゃ怒れないよ」
ははっと笑い棚に背中を預けた彼は私に優しい視線を向けて「どうしたの？」と聞いてきた。
「……昨日、帰る時に橋垣さんの仕事を手伝いまして。
その後帰ろうとしたら………その」
言えない
言葉にするのも怖い
言葉が出なくて黙ってしまうと深澤さんは真剣な目をして私に聞いてきた。
「…腕掴まれたの？」
「え？」
「今日やけに腕を触ってるから」
「…そうですね。」
「……キスされた？」
「っ、それはされてませんけど」
「じゃあ、触れられた？」
「っ…、あの」
「大丈夫。俺はAに怒んないから。
…俺がさ触っても大丈夫？」
無理に触れなくてわざわざ聞いてきた彼の優しさが苦しくて優しくて
自然と頷いていた。
頷くと深澤さんは私にゆっくり触れて抱きしめた。
じわっと涙が出そうになったが堪えて首を横に振ると深澤さんは「ごめんね。そばにいれなくて」と言っていた。
貴方は悪くないよ。
首を横に振ると深澤さんは私の腰に触れた。
ゾクッと一瞬しそうになったが彼だからなのか何も無かった。
「…深澤さん」
「うん」
「……深澤さんに触れられると凄く落ち着くし安心するんですよ」
「それは嬉しいよ。
でも、これからはなんでも言ってね。俺一応彼氏だし。…夜中でもいつでもどこでもすぐに来るから」
コツンっとおでこをくっつけてきた彼
ほっとしたし泣きそうになるのを堪えながら彼の首に腕を回して抱きつくと彼は私の背中を撫でた。
「俺が守るから。大丈夫だよ」
私が私に言い聞かせていた「大丈夫」と彼の「大丈夫」では彼の方が安心した。
…怒られると思った。
私こんなに幸せになってもいいのかな。
「A、寝てないな」
「眠ったら夢に出そうで」
「…俺がいるから今少しでも眠っていいよ。」
壁に背中を付けて座り込んだ深澤さん
私は、彼の前に座ると彼は「もう少し寄りなよ」と言って抱きしめた。
深い眠りじゃなくてもいい
少しでも寝て頭を少しでもハッキリさせよう。
少しだけ眠ると彼はギリギリまで寝させてくれて
お昼が終わりそうになったら起こしてくれた
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ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは！コメントありがとうございます。2ターン目なんですか！？読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです！続きの方の作品も頑張っていきますね！ (2023年5月2日 15時) (
レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (2023年5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます！色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます！こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね！応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年7月13日 16時
