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明日から旅行
楽しみで金曜日がこんなにウキウキするのもあまりない。
「…なんか楽しそうですね」
「え?そうかな?」
仕事をしていると目黒君が私に話しかけてきた。
目黒君はクスッと笑うと私の頭を撫でた。
な、なんで撫でてるの?
驚いていると目黒君は私の目を見た。
「まるで犬みたいですね。」
「私、先輩なんだけど」
「俺、歳上大丈夫ですよ」
「はいはい、目黒君にはもっと素晴らしい人がいるよ」
目黒君の手に触れ頭から離すとちぇっというような顔をした。
目黒君から見たら私は先輩なのかな?
それとも、子供かな?
「伏本さん、ごめん。今度大学で説明するスライド見せてくんない?」
「あ、はい」
目黒君の後ろから彼はひょこっと顔を出して私に話しかけてきた。
スライドを開けばいいのか
カチカチと音を立てて開くと深澤さんは私の肩に触れて覗き込んできた。
「あー、それそれ」
「…深澤先輩、」
「ん?なぁに目黒君」
「距離近くないですか?」
「君はもっと近かっただろ」
その途端肩に触れていた手がぐっと力が強くなった感じがした。
彼の方を見ると彼は目黒君をじーと見ていた。
「あの、何されてるんですか?
目黒君も見ていいよ。参考になるか分からないけど」
「ありがとうございます。」
目黒君は私の横に来て見てきた。
後ろには彼がいるがふとチラッと見ると目が合った。
『馬鹿』
ば、馬鹿!?
「〜、スライドですけど見やすくを考えて背景は明るい色にしています。
文字の大きさは」
私の説明を聞いて頷いたりメモをとる目黒君
真っ直ぐな人だなぁ
「私の参考になるかほんと分からないけどね」
「いえ、勉強になります」
「目黒君ぐらいだよ。そう言ってくれるの
「伏本さんの仕事はピカイチだから俺は尊敬してるよ」
深澤さんはそう話すと「ありがとう」と言って席に戻ってしまった。
…仕事でここまで褒められることもないな。
「じゃあ、目黒君もやってみる?」
「え、実践ですか?」
「大丈夫。練習」
目黒君はパソコンに触れて「えっと」と呟きながら操作していた。
目黒君が少しずつ成長している事に私はとても嬉しいな。
仕事を終え帰ると深澤さんからメールが来た。
『今日はお疲れ。
明日の朝、駅で集まろうか。
10時だけど大丈夫?』
『お疲れ様です。
大丈夫ですよ』
準備して今日は早く休もう。
明日がとても楽しみだなぁ。
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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします!完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です!笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは!この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です!これからも更新楽しみにしてます!もし、完結しても続編を希望します!笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです!更新楽しみに待っています! (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね! (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2020年6月3日 0時