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「…A?」


抱きつくと彼の香りが近くになり
なんか落ち着く


背中に回した手は彼の服をグッと掴む。


仕事頑張れそうとか私も頑張るよ。
新人研修も終わったけどその人達の補佐をしていくよ。


もうあんな怒ったあの人は見たくないから仕事は頑張るし、ちゃんと色んなことを補っていきたい。


彼の胸にグッと頭を付ける。



「あの、そんな事されると俺何するか分かりませんよ」


「なんで敬語なんですか?」


「…俺の気持ちにもなってよ」


顔を上げると少しだけ困った顔をした顔の赤い深澤さんが私の背中を撫でていた。


「照れてます?」

「あぁ…うん。」


そう返事をすると私の肩に触れて私を離すと1度だけキスをした。


…びっくりした



予想してなかった為何も話せないでいると彼は私の頭を撫でた。



「あのさ、A。


今度」



その時、お風呂のお湯が溜まったのか溜まったのを知らせる音が鳴った。



「あ、お湯…?どうされましたか?」


「いや。うん。お湯を止めてくる。」



止めに行った彼の背中を見て今何を言おうとしていたのかなと思った。


なんで言わなかったのか。


その後お風呂を借りたがお風呂を終えてもあの言いかけた言葉を教えてくれない。


結果会社に向かう時間になった為深澤さん家を出た。


隣を歩く深澤さんは色んな話をする。


その中には彼が言いかけた話はなかった。


…無理矢理聞くのも嫌だし話してくれるまで待とうかな。



駅に着いて電車に乗り考えていると人が次の駅で入ってきて肩がぶつかった。


体がグラッとよろけると隣に居た深澤さんが直ぐに体を支えてくれた。


「危なっ、大丈夫?」


「っ、はい。ごめんなさい」



彼に謝ると彼は私の腕を引いて壁際に移動した。


「ここなら大丈夫かなぁ。」


ぶつからないように移動したのかな。


申し訳ない事をさせてしまった。



「今日の仕事も忙しいけど頑張ろっか」


「はい。

あの」


聞いてみよう。


深澤さんの目を見て聞いてみようと思ったがやっぱり止まってしまった。


「…何もないです」


「?どーした?」


落ち着いた声の彼は私の顔を覗き込んで聞いてきた。


深澤さん、さっき話したかった事ってなんなのかな。



私は首を横に振り「なんでもない」と伝えた。



電車を降り会社へと向かうが途中で深澤さんは総務課の方に話しかけられたので私はバレないように先に会社に行った。



私、なんで聞けないのだろうか。

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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします!完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です!笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは!この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です!これからも更新楽しみにしてます!もし、完結しても続編を希望します!笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです!更新楽しみに待っています! (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね! (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2020年6月3日 0時

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