君の唇にキスさせて 2 【紫】

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「うまっ！」

「良い火加減でしたね」

「俺ピーマン！」

「ん、いいじゃんいいじゃん」

4人でシートに座り食べていく。

美味しい


この玉ねぎも美味しいよ


黙々と食べていると目の前に座っていた向井先輩が私にカメラを向けていた。


カシャ


「？向井先輩」

「あ、いやぁ、いい笑顔やなぁとね」

「…恥ずかしいんですけど」

「え？いいやん。Aが楽しそうで良かったわ」


…なんか照れるな


恥ずかしくなり口元を隠して下を向くと隣にいた佐久間先輩が私の顔を覗きこんできた。


「ありゃ、顔真っ赤」

「慣れてないんですよ。写真」



佐久間先輩や向井先輩が私の方を見て話す中深澤さんは1人黙々と食べていた。


彼は何を考えていのかな


いや、多分他のカップルとは違う


だって上手く分からないもん。彼の事


すると、彼が顔を上げ私の方を見てきた。


あれ？


「ふっかさん」

「！？っ、ん？」

「もー、なんか話して下さいよ」

「あ、うん。そう、だね。
えっと、美味いな」


珍しく取り乱してる。


なんかあったかな？


どうにか食べ終え片付けを皆でしていく。


水で洗ったりしていると深澤さんは佐久間先輩の水鉄砲をクルクルとしたり遊んでいた。


「ふっかさーん、ゴミをまとめてくださいよー」

「うん。分かったぁー！」




「？ふっか何かあったかな」

「え？」

「なんか考え込んでる時に似てる」


水で一緒に洗っていた佐久間先輩が深澤さんを見てそう言った。


考え込んでいる時

確かに前仕事を手伝った時も1人で考え込んだりしていたな。


…あとで聞いてみよう。


皿を洗い終え佐久間さんと一緒に他の二人のもとへ行く。


佐久間先輩は向井先輩の方に行き炭の処理とかをしていた。

私は深澤さんの方に行きゴミ袋の袋を広げ一緒にゴミの処理をした。


「何かありましたか？」

「え？」

「なんか、考え込んでるので」

「…A」

「はい」

「……いや、んー」

「なんですか？」

「…明日暇？」

「暇ですよ」

「じゃあさ、今日俺ん家来ない？」


「……え」



今なんて言った？

驚いて動きが止まってしまった。


彼が何を考えているのか分からない。


だが予想外の発言で私は頭があたふたしている。


「ふっかさん、ゴミまとめました？」

「ん、出来たよ」


目の前の彼は普通

だから向井先輩も気づかない。


「？Aどうしたん？」

「いえ、何も」


どうしよう



なんて答えるのが正解なのかな？

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