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「…これいいな」
1つ凄くシンプルだけど使いやすい時計があった。
いいけど…ちょっと考えよう
保留
棚においてブラブラと周りの商品を見ていると阿部さんが肩をトントンとしてきた。
「もういいの？」
「はい。」
今度買おうと。
阿部さんとその後お店の中を回ったり美味しいスイーツを食べたりした。
笑ったり沢山お話できて嬉しい。
お店から出て外を歩いている時阿部さんの方を見て話しかけた。
「楽しかったです」
「ほんと？」
「阿部さんとこうやって遊びに行くのが楽しいんですよ」
「…可愛いこと言わないでよ。ほんと」
顔を隠してはぁーとため息をつく隣の人。
なんで溜息ついてるんですか？
キョトンっと見ていると阿部さんはチラッと私を見て箱を渡してきた。
「？」
「プレゼント」
プレゼント？
開けてみるとそこにはさっき雑貨屋さんで好きだなぁと思った時計。
あれ、これ
「！？あの」
「これで合ってる？」
「か、完璧です」
「やったぁ。」
時計を手に取り眺めていると私の手に触れ手首につけてきた。
「あの」
「似合うね」
「阿部さん」
「俺からの誕生日プレゼントね」
本当はもっともっとプレゼントしたいけど
そう話す阿部さんを見て私は嬉しくて阿部さんの手をギュッと握った。
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ。」
お礼を伝えるとギュッと握っている手を優しく包み込まれた。
ほんとにこの人私の彼氏なのか
帰り道一緒に帰るがまだ帰りたくないと思った。
いつまた会えるか分からない。
次会える時はどんな話をしようか
もう少し居たいって伝えていいのかな
「…あの」
「ん？」
「まだ居たいです」
ポソッと小さく呟く
わがままだよね
「俺もまだ居たいよ」
「…？」
「本当はね、帰したくないし
もう少し一緒に居たい。」
足を止め私の方を見る。
この時の正しい選択はどれですか？
私は困った顔で止まっていると阿部さんの肩に触れ背伸びをして頬にキスをする。
「！？え、何？！」
「阿部さんの中では私は子供ですか？」
「…え」
「…ずっと生徒なのか彼女なのか…子供なのか、大人なのか分からないんです。
阿部さんは優しいから誰にだって優しいのは分かってるんです。
でも…私はもしかしてまだ先生と生徒なのかなって」
悩む
どの距離なのか分からない
そして、何故か今になってキスしたのが恥ずかしくなり私は先に歩きだした。
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ゆき(プロフ) - はじめまして！渡辺担の自分からして 阿部ちゃんがこんなにドタイプになるとは思いませんでした。（笑）次回の更新も楽しみにしてます！ (11月13日 14時) (
レス) id: 7a7aa81b8c (このIDを非表示/違反報告)
とーふ(プロフ) - 初めまして、こんにちは。つい続きが気になってしまい一気に読ませて頂きました！1話から現在までの変化を見ながら読むことが出来て、とても楽しく面白かったです。次回の更新も楽しみにしております！これからも頑張ってください！ (2023年3月27日 6時) (レス) @page31 id: ce1284c64d (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ハル春さんこんにちは。一気に読ませて頂きました、とても気になる所で更新停止になっているので続きが気になってたまりません（笑）更新楽しみにまっています！！頑張ってください！ (2021年11月17日 9時) (レス) @page31 id: 57f03d40c4 (このIDを非表示/違反報告)
みみん(プロフ) - こんばんは！やっぱりハル春さんのこのお話はスゴく読みごたえがありいつもワクワクします！！引き続き読ませて頂きますので頑張ってください！ (2020年6月7日 23時) (レス) id: a5b6023e83 (このIDを非表示/違反報告)
みみん(プロフ) - お返事ありがとうございます。私、この話好きになりました！これからも見ていくので頑張ってください！！阿部ちゃん最高です！！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: a5b6023e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年4月8日 4時
