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数学は週に2回、火曜、木曜に教えてもらうことになった。
何度が続けている内に解ける問題も増えてきた。
そして、もうひとつ増えたのは
「ちがう」
「…どこがですか？」
「さぁどこでしょう」
先生が意外にSだということに気づいた。
「…ここが答えが違う」
「なんで？」
「えっとここの計算が」
でも教えてくれる時は細かくて分かりやすくて良いんだよな。
生物室で机を挟んで向かい合って座るという構図は終いには部活動生が廊下を通る時にバレていく。
ある日の火曜日それは5月ぐらいで中間テストが近い日。
バッグに荷物を入れホームルーム後生物室に向かおうとしたら隣のクラスの女の子に話しかけられた。
「神崎さん」
「？はい」
「いつもさ生物室に居るけど阿部先生となんかあるの？」
「数学の…勉強を」
するとその子は少しだけ嫌そうな顔をした。
そして、嫌な言葉を言われる。
媚びを売るなとかそんな感じの言葉
黙って聞いていると
「そうやって好かれようとするのは可笑しいよ」
と言われその子は教室へと入って行った。
いや、そんなやましいことないよ。
ただ本当に数学を教えて貰ってただけ。
分からないところとか聞いて勉強してただけなのに
なんでこんなこと思われないといけないのか
でも少しだけ分かる
自分は甘えてるのかもしれない。
足取りが重いまま生物室に入るとそこには佐久間先生が居た。
「ありゃ、Aさんじゃん。
そうか今日火曜日だから阿部ちゃんと勉強だね」
先生はニコニコしながらビーカーを洗ってる。
生物で実験でもしたのかな？
「…はい。勉強なんですけど」
「？けど？？」
「……佐久間先生。私そのビーカー洗うの手伝います！」
一瞬話そうと思ったけど話せない。
私は荷物を近くにあった机に置いて先生の所に行き腕まくりをした。
先生はビーカーを洗う手を止め私を見た。
「Aさん」
「はい？」
「…うんん。じゃあ、お手伝いお願いします！」
「了解です」
先生の隣でビーカーを洗う。
この洗ってる時はあの時の言葉を忘れられると思えた。
ただただ数学が出来るようになりたかったのに
周りからすればそう見えないのかもしれない。
じゃあ自分がとる行動ってなんだろうか？
何をしたらいいのかな
黙々とビーカーを綺麗にしていってると教室に阿部先生が入ってきた。
先生は教材類を机に置くと私達の所へとやって来た。
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みか - この話から阿部ちゃん先生の呼び方?が苗字から名前になってる‼︎😳素敵な作品ありがとうございます！続きも楽しんで読ませていただきます！ (1月1日 2時) (
レス) @page20 id: 949f4ed0f7 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 一気に読んでしまいました！すごくお話が好きでキュンキュンしちゃいました！続きも楽しみにしてます！ (2020年5月20日 13時) (レス) id: cb259b82a2 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます(*^^*)最近すのの事を好きになって、こちらの小説にたどりつきました！学生時代が遥か昔の私ですが、こんな先生いたら良いな〜と思いながら楽しく読ませて頂きました！キュンキュンしすぎて・・・とってもとってもおもしろかったです！ (2020年4月21日 7時) (レス) id: 3ebc1b1e33 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！登場人物が多くなりそうなので迷ってましたがそう言って下さりとても嬉しいです。渡辺先生のあの言葉は改めて自分も読むと言いそうだなぁと思ってました。これからも頑張っていきますね (2020年4月8日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - 両片思いのちょっとライバル的な相手が出て来て相手を避けちゃって…っていうもどかしい感じが大好きなので毎日きゅんきゅんしながら読ませていただいてます！阿部先生…あざといや…ちなみに渡辺先生の「まぁ3年の意地で皆ボコボコにしな」がツボでした！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年3月19日 4時
