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色んな所を探しても先生はいなかった。
どこ？
私は春なのに首筋に汗がつたっていた。
後どこに行けば
…体育館裏のあそこに居ないかな
ここまで探していないならあそこは
私は靴に履き替えずに体育館裏の自販機の所へと向かう。
走って向かい角を曲がると自販機の隣の壁の傍で1人座り込んでいた。
「、」
私は走ってその人の傍に行き言葉をかける前に目の前に座り込んだ。
「、いた」
「……帰れ」
「嫌です。嫌だ」
首を横に振ると先生は顔を上げ私の方を見た。
少しだけ目が赤いから泣いていたのだろう
先生は手を伸ばし私の肩を押した
「俺の顔見るな」
私は体勢を崩し後ろに座り込みそうになった。
「先生」
「うるさい」
「…悪い子になってもいい
私は、先生の事が好きです
それをダメだって言われても私は嫌です。
私、先生のこともっと知りたいです。
お願いです」
抑えきれなくなった感情が溢れてくる。
どんなことを言われてもいい
それでも私は先生の事が好きだ。
アルバムをギュッと抱きしめながら言うと先生は顔を少しだけ顔を上げ私の方を見た。
そして、先生は私の後頭部に触れると近寄った。
「…家で見てって言ったじゃん。それと、土足だし」
「…ごめんなさい」
「……Aがここに来なかったら潔く忘れようとしていたのに
……俺、悪い先生だよ？いいの？」
「私は、…阿部先生が好きです」
自然と涙が溢れてきて泣きながら言うと先生は私の涙を拭いた。
「…こんなに良い子なのに
もう我慢できないじゃん」
先生は震える声でそう言うと私に1度だけキスをした。
初めての事で驚きながらも目をつぶっていると先生は私から離れた。
「…好きです。
俺と付き合ってください」
「、はい」
返事をすると先生は私を抱きしめた。
お願いです。
今だけは
今だけはこのままいさせてください。
さっきまであった苦しい感情は消えていた。
もっと早く気づいていたらこんなに悩むのとはなかったのかな。
何故か卒業するのが嫌に思った瞬間だった。
家に帰って自分の携帯を見ると神崎Aという新しい連絡先が登録されている。
俺夢でも見てんのかな？
ソファーに座り携帯を眺めるが夢ではない。
…勢い任せでキスしたけどあれダメじゃないか？
今になって後悔してる。
でも彼女にはまだ話せてないことがある。
それでも今は
この幸せな感情に浸っていたいと思った。
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みか - この話から阿部ちゃん先生の呼び方?が苗字から名前になってる‼︎😳素敵な作品ありがとうございます！続きも楽しんで読ませていただきます！ (1月1日 2時) (
レス) @page20 id: 949f4ed0f7 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 一気に読んでしまいました！すごくお話が好きでキュンキュンしちゃいました！続きも楽しみにしてます！ (2020年5月20日 13時) (レス) id: cb259b82a2 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます(*^^*)最近すのの事を好きになって、こちらの小説にたどりつきました！学生時代が遥か昔の私ですが、こんな先生いたら良いな〜と思いながら楽しく読ませて頂きました！キュンキュンしすぎて・・・とってもとってもおもしろかったです！ (2020年4月21日 7時) (レス) id: 3ebc1b1e33 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！登場人物が多くなりそうなので迷ってましたがそう言って下さりとても嬉しいです。渡辺先生のあの言葉は改めて自分も読むと言いそうだなぁと思ってました。これからも頑張っていきますね (2020年4月8日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - 両片思いのちょっとライバル的な相手が出て来て相手を避けちゃって…っていうもどかしい感じが大好きなので毎日きゅんきゅんしながら読ませていただいてます！阿部先生…あざといや…ちなみに渡辺先生の「まぁ3年の意地で皆ボコボコにしな」がツボでした！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年3月19日 4時
