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1人チョコレートを前に考え込む。
チョコレートマフィンみたいなの出来るかな
レシピを見ながら作っていくと母がキッチンに入ってきた。
「珍しい。どうしたの？」
「…友達に作ろうかなと」
「あら、いいじゃん。
…1人で作れる？」
「…んーー」
「分からない時はお母さん呼んでいいからね」
「分かった。ありがとう」
お母さんに伝えるとお母さんは笑顔でニッと笑い部屋へと戻った。
両親共働きだし父は単身赴任だ。
大体ほとんどお母さんと二人暮し。
黙々と作っていくと何とかできた。
…味見してもらおう
仕事をしている母のところに行って1個渡す。
「…味見」
「凄いじゃん！出来てる！
いいの！？」
お母さんはいただきますと言って一口食べた。
すると、「美味しい！」と言って目をパチパチしていた。
良かった
あとはこれをラッピングして持っていこう。
どんな味なんだろう…
1個ぐらい多めに作ればよかったな。
ラッピングし終えたものはバッグに入れて明日の準備をする。
なんて言って渡そう
…あげますもおかしいし
んー、と悩みながらベッドに行きその日は眠りについた。
「はい！先生」
「あ、ありがとう」
朝クラスに来た先生の周りには女の子が沢山いてチョコレートを渡すのが行われていた。
…どうしよう
前の方に行く勇気も無いし1人椅子に座って下を向いていると机をトントンっとされた。
「？」
「元気ないけどどうした？」
「…草留君。
…そうだ。草留君に渡そうと思ってたんだ」
私が作った数は何個かありその中には草留君や山留さんの分もある。
1つ手に取り渡すと草留君は目をパチパチさせ嬉しそうだった。
「いいの！？」
「うん。仲良くしてくれてありがとう」
「俺こそありがとう」
やべぇ美味そうとか言う草留君を見て自分も嬉しくなる。でも、どこかまだモヤモヤは消えない。
…まずは渡す人にどんどん渡していこうと
こうして放課後までの間にチョコレートを渡すことは出来た。
放課後生物室に向かうと珍しく先生が先に来ていた。
…え、なんで？？
教室に入り席につくと先生は読んでいた本を閉じた。
「お疲れ。じゃあ、始めようか」
どこか普通だけどツンってしてるような
今日…何かあったのかな
バッグの中に入れているチョコレートに手が触れたが渡す勇気がなく諦めた。
問題を開きペンを走らせる。
珍しく無言の空気
…どうしよう
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みか - この話から阿部ちゃん先生の呼び方?が苗字から名前になってる‼︎😳素敵な作品ありがとうございます！続きも楽しんで読ませていただきます！ (1月1日 2時) (
レス) @page20 id: 949f4ed0f7 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 一気に読んでしまいました！すごくお話が好きでキュンキュンしちゃいました！続きも楽しみにしてます！ (2020年5月20日 13時) (レス) id: cb259b82a2 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます(*^^*)最近すのの事を好きになって、こちらの小説にたどりつきました！学生時代が遥か昔の私ですが、こんな先生いたら良いな〜と思いながら楽しく読ませて頂きました！キュンキュンしすぎて・・・とってもとってもおもしろかったです！ (2020年4月21日 7時) (レス) id: 3ebc1b1e33 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！登場人物が多くなりそうなので迷ってましたがそう言って下さりとても嬉しいです。渡辺先生のあの言葉は改めて自分も読むと言いそうだなぁと思ってました。これからも頑張っていきますね (2020年4月8日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - 両片思いのちょっとライバル的な相手が出て来て相手を避けちゃって…っていうもどかしい感じが大好きなので毎日きゅんきゅんしながら読ませていただいてます！阿部先生…あざといや…ちなみに渡辺先生の「まぁ3年の意地で皆ボコボコにしな」がツボでした！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: 4917011bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年3月19日 4時
