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下を向いていると車が動き出した。
無言のままだな
「…俺今からさ大きな独り言言うけど気にしなくてええからね」
「…へ?」
「俺はAが他の男の所に行っても諦めずにずっと好きや。
たとえそれが俺の友人であっても俺は好きでい続ける。
可愛い嫁さんのヤキモチに俺は心から嬉しいと思うし。もっと我儘言っても俺は怒らんし。
俺の嫁さんにしては勿体ない人やなぁって思う。
自信もって大丈夫やで?なんなら、俺と一緒に自信持てるように頑張っていこう」
優しい声が横から聞こえてくる。
その時ほど彼に今すぐ抱きつきたいと思ったことは無かった。運転している彼の方を見るとまっすぐ前を見ていてこっちは見ていない。
膝の上に乗せている荷物の袋をグッと掴む。
何か言葉を返したくても言葉が思いつかなくて考える。
「新婚旅行もしとらんし。
結婚式終わったら行こうか?」
「…淳太さん、でも仕事が」
「どうにかなるやろ。」
伸びてきた左手は私の右肩に触れてきた。
「綺麗なカップやな」
「沢山お土産あるんですけど貝殻もありますよ」
家に着いてお土産を渡したりしている。
笑顔で私の話を聞いてくれるので私は沖縄の話をしていく。
その時、ふと部屋を見るとソファーの所に1冊本が置いてあった。本というか…雑誌??
「淳太さん」
「ん?」
「ソファーの雑誌って」
「!?、だった」
淳太さんは慌ててソファーの所に行くと雑誌を隠そうとした。だが、直ぐに立ち止まると雑誌を私に渡してきた。
渡された雑誌を見ると雑誌と言うよりも
「…んぇ!?」
「…どこで結婚式挙げたい?」
結婚式場の情報誌のような気がした。
私がいなかった1週間何があったのだ。
パラパラと雑誌をみると何ヶ所かに印がついてたりしていた。
「…俺の印は気にしなくていいから決めてええよ」
「……淳太さん」
「ん?」
「この嬉しい気持ちどうしたらいいですか?」
なんかゾクゾクというか何?込み上げてくる気持ち
淳太さんは瞬きを数回した後私の頬をスっと撫でた。
撫でてくれた手に触れると私は淳太さんに近づいてキスをした。
「慣れてないやん」
「自分からすることないので」
淳太さんは笑うと私を抱き上げソファーに座らせた。
「喰ったろか?」
「……頷いたらどうします?」
「その時はもう我慢せんわ」
私は雑誌で口元を隠してクスクスと笑った。
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ハル春(プロフ) - みのりぃさん» コメントありがとうございます!凄く長く続いた作品だったので私自身寂しい気持ちもあります。この作品を好きでいて下ってありがとうございます。 (2020年3月15日 13時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - みよこさん» コメントありがとうございます!とうとう完結してしまいました。我ながら寂しい気持ちもあります。これからも他グループかもしれませんが作品を書こうと思ってますので頑張っていきますね! (2020年3月15日 13時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
みのりぃ(プロフ) - 完結しちゃいましたね…。好きな小説が完結…また読み直します^^ お疲れ様でした (2020年3月15日 11時) (レス) id: 41f152ed59 (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。完結ですね。その後もみたかったです。さみしいです。これからも、ハル春さんの作品楽しみにしてますね!頑張ってくださいね (2020年3月15日 9時) (レス) id: c11d361e82 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ももちゃさん» ありがとうございます!更新が最近途絶えてしまいすみません。少しずつですが更新しようと思いますのでよろしくお願いします! (2020年2月23日 18時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年12月25日 1時