高アルコール度数 【黄】

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仕事終わって帰ろうとしたら周りの総務課のメンバーにつかまった。

帰りたいのに


「すみません。今日は」

「ノリ悪いなぁ。中間、結婚してないじゃん
てか、彼女いないだろ？」

「それは決めつけないで下さいよ」

「え？！いるの！？
もしかして会社内」


周りの女性が近寄って聞いてくる

ここの空気俺嫌い

足早に出ようとしたら先輩が俺の腕を掴んだ

「まぁ待て待て
今日ぐらいいいじゃん。

そんな感じだと教育係の俺が責められるんだよ？」


…ほんとここの空気は反吐が出る


渋々ついて行くと愚痴や男女間など聞きたくもない話ばかり

早く終われや

お開きの時間になり帰ろうとしたら1人の女性が俺のところに来た。


「ねぇー、まだのもうよ」

「俺帰るんで」

「つれないなぁ

ねぇ、かたかしてよ」


酔ってる女は俺の話も聞かずに俺に抱きついてきた。

肩貸してじゃないやんけ


直ぐに離れるとシャツには口紅やファンデーションが

最悪や


「…1人で帰れます？」

「あ、おくってくれんのー？やさしい」

「俺、早く帰りたいんで途中までですけど」

面倒臭いけど怒っても仕方ない。
この人かりにも俺より年上だし

…腹立つ


途中まで送ると上機嫌なのか酒に酔って俺に色んなことを聞いてくる。


「ねぇー、中間君はさエリート君じゃん
おんなのこ紹介しよーか」

「結構です」

「つめたいなぁ
じゃあ」


俺の方を向き首に回す手は程よく暖かい


「私がなってあげようか」


嫌いな香りと嫌いな女だなと思えた。


キスしてこようとした女の肩を押し離れさせる。


「すみません。
俺、好きな子いるんで」


傷つかない言い方が思いつかん

「なんだ…いたんだ
がっかり。

そのこ、どんな子？
もしかして秘書課で噂の山崎さんみたいな子？

あの子さぁ、まじめにみえて意外に男の人を落とすんだよ？」


腹立つ

んなわけあるかい


あの子は俺の嫁や


ムカッときたが飲み込み女性を帰らせる。


…あの子を傷つけないようにして上手く帰ろう


その気持ちがもしかしたら彼女を傷付けていたのかもしれない。


部屋を出た彼女かどこに行ったのかと思いリビングに行くとソファーの所に毛布があった。


しかも山ができてる


ソファーに近づくと彼女の携帯が見えた。


…外に出てないんやったらよかったわ


俺は毛布の山のてっぺんを撫でてお風呂場へと向かった。

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