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離れようにも上に乗ってる男性を離れさせる力はない


キスから逃げたくても逃げれないし。

体は動こうともしない


心は逃げたいのに体は受け入れようとする。


暖房つけてたのが熱く感じる


「、ぁ、や」


「…下手」



神山さんはジャケットを脱いで中に着ていたニットも脱いでいた。

シャツとネクタイだけの姿


そして私のニットに手をかけると中にスルッと手が入ってきた。


「〜!?ぁあ、」


「体あつっ…脱げば」


ニットが上へとあげられる


だめ、だめ


胸に触れかけた所で私は腕を掴み神山さんを止めた。

「やめて」


「なんで」


「私は居なくなります。


だからこそ、これ以上はダメなんです。

覚えたらダメなんです。


…貴方のこと嫌いにならないと私はあっちに行けない」


近くの段ボールは今の私を表してる。

中に何もかも入れて蓋をする。


多分私はこれ以上彼のそばに居たら忘れられなくなる。



私のお腹に触れている手を掴んで離す。


その手は力は入ってなくていとも簡単に離れてくれた。程よく冷たい手はフローリングの床へと触れた。

体を起こそうとしても神山さんは上から退いてくれない。


ずっと黙っているため神山さんを見ると神山さんは悲しそうな表情をしていた。


私ではなく私のニットに目はいっていた。


この胸の下で止まっているニットを上にあげたら多分一線を超える。

「…あの、退いてくれません?」


何を考えているのか分からない彼に声をかけると彼の手が私の耳の横に来た。


優しくでは無い


ゴツッて鈍い音と一緒に拳が落ちてきた。

私の左耳の横に落ちてきた


…怒ってる



「……殴りたければ殴れば良いですよ

私は普通に生きたいんです。
営業課や周りからも優秀と言われる貴方と一緒にいて良い人じゃない。

私は支店に飛ばされるんですからもう帰ってきませんよ。


……お願いです。

私を嫌いになって下さい。」


まず神山さんが私の事恋愛対象として好きなのかも分かってないのに理不尽な事を言ってしまった。


まず殴れって言ったけど男の人に殴られて普通でいられる訳が無い



「…殴れって。わかってて言ってんのか?

俺がどんな気持ちでいるのかわかってて言ってるん?


お前の言う普通ってなんやねん

俺、お前の電話番号もわからんのに勝手にこんな気持ちなって終わるん?


分かってないのにわかったような口聞くなや」


悲しそうなでも怒ってるって分かる。


そう言うと神山さんは私から離れた

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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