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いつものように人事部に行こうと思ったら流星が歩いてきた。


「?なぁ、薙折さんに用があるんやけど」


「神ちゃん、すまん

なんか仕事で会えないって言ってた」


「仕事?」


お昼も食わずにか?

流星を見ると流星は俺の手元にある袋を見て勘に来たのか手を差し出してきた。


「俺が渡しとこうか」


「…いや、俺から渡す」


「神ちゃん

多分薙折、あの女に目つけられてるわ」


「…は?」


あの女?


宇津山?


なんでや

俺あいつの前でAと会ってないはず



「今日秘書課に呼ばれててんあの子

別れたんやろ?」


「とっくの昔に

てか、付き合ってないわ。向こうが流した噂」


「でもキスしたんやろ?」


「無理やり向こうが」


「…神ちゃん

薙折のこと気になるなら守れよ」


「っ、うるさいな」


咄嗟に出た言葉はトゲがあった


俺だって分かってるわ


でも本人が助けを求めているのか分からんくなる時がある。


流星を押して人事部の扉を開けると真剣にパソコンに向かってるAがいた。


見ただけで何処か自分の心臓が音を立てそうなほどぎゅってなる。


近づくと俺に気づいて驚いていた。


「おつかれ

流星から聞いたで

仕事」


「あ、はい

すみません。」


「…明日から落ち着くまで弁当はええよ。
まぁ今日は持ってきたからどうぞ」


「すみません。
ありがとうございます

…お弁当箱夜持ってきます」


「ええよ。落ち着いてからで


仕事頑張れ」



そう言って人事部を出る


…宇津山はどうにかしないとな


Aだけは守らなあかん


受け取った弁当を持って俺は1人営業部へと帰った。









絶対に無理だよ異動


まず秘書課の社長に気に入られてるし


…まず営業課はこのままでも良いんだけどな



異動願いの紙を他の人のも照らし合わせながら組み立てていく



その時またメールが来た




成功してね。
じゃないと貴方の仕事が無くなっちゃう




バイバイって書いてあるけど本当にバイバイしちゃいそうだよ。


やってること犯罪じみてるよ



タイムリミットは2週間後


それまでにどうにかしないと


…でもこれこの人を営業課に回したら神山さんは嫌だよね?


いや、嬉しいのか?


……なんで


「っ私情は挟むな」


しっかりしてよ私


頬を叩いて集中させる



正しい選択とは何なんだろうか


私が楽をするか


それとも…



……苦しいよ

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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