103 ページ9
ワインを持って中間さんの方を見る。
涙が溢れて止まらない
コルクに指をかけてあけようとしたら中間さんは私の方に近づき手を伸ばしてきた。
私はその手から逃れるかのように動こうとしたが中間さんは「逃がすか」と言って腕をつかみ冷蔵庫に私の背中を当てる形で捕まえた。
「ほら、それ俺に渡して」
「っ、いや」
「ほんまに無理やり抱くぞ。ええんか？」
今までにない声と目で
「…分かって」
「……A、俺はな
お酒に酔ってる時に抱きたくないんや。」
中間さんはそう言うと私の手からワインを受け取った。
そしてそれをキッチンの台に置くと私の目元に触れ優しく唇を塞いだ。
「…赤ワインと白ワイン
どっちが美味しいんですか」
「……試すか」
中間さんはそう言うとワインをあけ
グラスに注ぎ
それを1口飲むと
「…」
私の首に触れキスをした。
口の中にほのかに液体の感じがする
「っ、ん、」
「…赤はないけど」
「………味します？」
「お前なぁ」
久しぶりに聞く中間さんの苦笑の声
「帰したくなくなるわ。アホ」
ふわっと笑った中間さんはどこか落ち着いたようないつもの感じだった。
「やっといつもの中間さんですね」
「…いろんな噂とか俺自身仕事立て込んでたからか余裕がなかった。
ごめん」
「私もですよ。
一緒にご飯食べましょう」
「うん
一緒に食べようか」
わがまま言ってごめんなさい。
でも
貴方と少しでも一緒に居たいんです。
そしてご飯も食べお風呂に入ると日本であった面白い話とかを話しながら2人横になって眠りに入った。
「デートですけど手繋がないんですか？」
「慣れてないから恥ずかしいんです」
「なんでや。
俺は触れたいけど？」
街を歩く中そう言われるので中間さんの袖をぐっと掴むと小さく「可愛ええ」と聴こえた。
デートです。
場所は博物館とか色々と観光名所なんですが
「今日ぐらい俺の事下の名前で呼んでよ」
「…心の準備が」
「なんでや、淳太やんけ」
「いや、なんか」
なんでミッションを課せられてんの？
中間さんの服の袖に触れながら歩く
手も繋がない
名前も呼べない
これは物凄く大ピンチな予感
少しだけ冷や汗が出てきたのは云うまでも無かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1853人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル春(プロフ) - みぃーさん» コメントありがとうございます。みぃーさんのコメントを見て予知夢ですか？！と驚きました。これから少しだけその後をえがいていこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします (2019年12月25日 19時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 赤よりの虹色ジャス民さん» コメント返信遅くなってすみません。そう言ってくださりとても感激です！少しだけまだその後をこれからは更新していきますのでそちらの方も宜しくお願いします (2019年12月25日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
みぃー - 淳太君、かっこよかったです。 続きまってま〜す!! (2019年12月18日 23時) (レス) id: 871bc41d1e (このIDを非表示/違反報告)
赤よりの虹色ジャス民 - 凄く面白かったです！淳太君がメッチイケメン過ぎてヤバかったです。感動のシーンは涙があふれました。 (2019年10月15日 10時) (レス) id: a08afc0a85 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期？！)さん» コメントありがとうございます。最後まで完結したのですが正直私も寂しいなと思ってしまいます。またこれからも頑張っていきますね！応援ありがとうございます (2019年10月3日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル春
| 作成日時：2019年5月19日 2時
