隣の先輩【赤】 (ページ5)

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資料を会議室に置きどうにか1つの仕事は出来たが

「パワポの作り方もう少し見やすくというか」

なんかプレゼンの方が上手くいかない。

なんでだ

なんで出来ない私

自分の席でパソコンに集中する。

もう少し色合いともう少し文字を

でもどうやってすれば

その時メールが届いた。

今メール…

どなた

そう思い見ると隣の重岡さんからで中身は資料の山々

これは

そして、メールの初めに1文だけ書いてあった。

『俺のだけど参考にしてええよ。』

あ、有難い。

そして隣なのにメールでのやり取り

『ありがとうございます。参考にします』

『頑張れ。分からない所は聞いていいからな』

口で伝えられるのにメールのやり取りは楽しい。

よしっと自分に喝を入れ手を動かす。

成程あまり文字は使わない方がいいな。

重岡さんのプレゼンの資料は見やすい。
色合いも完璧

直属の先輩がこの人でよかったな。

少しずつ進めていると後ろから声が聞こえた。

「ほぉー、上手いな」

「っ！？」

後ろを振り返ると一人の男性が立っていてその人は私に謝ってきた。

「ごめんごめん、驚かす気は無かったんやで」

「なんや、俺の後輩にちょっかい出しに来たんか照史君」

「いやいや、しげ。ちゃう」

「嘘つけ。俺は騙されないからな」

「なんでお前は毎回そうニコニコしながら来んねん」

「淳太があまりこっちに来ないから来たやつ皆をいじってんねん」

「あーじゃあ言っとくは会いたいって」

「いや、会いたない」

「なんやねんお前」

爆笑しながら言う照史さん？という方は多分重岡さんの上司なのかな？

どこの課かな？

名札を見ると「営業課」と書いてあるが営業課の中でもトップの部所だった。

てことは重岡さんからよく聞く淳太さんと同じ所だ。

なんか凄い人が来たな

すると重岡さんと話してたその人は私と目が合うと挨拶をしてきた。

「どうも、驚かしてごめんな。

営業課の桐山って言います」

「に、西崎です。よろしくお願いします」

「うん、よろしくお願いします。

しげよりめっちゃ真面目な子やん」

「俺の後輩やねんから当たり前やろ」

「いや、しげ

あの淳太とお前の絡みはあかんかったって」

余程何かがあったんだな。

でも重岡さんは仕事は凄く丁寧にこなしていく人だと思うからプライベートか何か…かな？

私の隣の人は謎が多い人だ。