No.7 ページ8
福山さんの指が首筋を撫でる
この人…
「…私の血は美味しくない」
「？それは、Aちゃんが決めることじゃないさ」
「じゃあ…誰が」
「…それは秘密」
福山さんは私の目をまっすぐに見たあと首から手を離した。
そして、床にいる吸血鬼を見ながら私の手を掴んできて歩きだした。
屋敷の奥へと進む。
そして、ある一部屋を開けるとそこに私を入れた
本棚と質素なベッドが1つあるのみ
誰かの部屋？
「まだいるかもしれないからここに居ろ。
俺は櫻井さん達と合流する」
「え、ほかの皆さんは」
「俺が1階の通路で2人殺ったが多分他にもいる。
多分だが螢家の奴らだろうな」
「け、けい？？」
初めて聞いたかも
すると福山さんは、んーと言いながら考えていた
「螢組っていうのはある一族のことだ。
螢っていうのは分からんけど皆名前の一部に螢っていう字がつくからそう言ってる。苗字は新名だけどな。まぁ、あだ名だあだ名
詳しい話は後からするがこの螢組っていう所は色々と派閥があって大変なんだよ」
な、なるほど
で、その螢組の派閥が関係しているということかな？てことは派閥争いみたいなことか？
福山さんの話しを聞いて考えていると頭に温もりを感じた。
「え？」
「ま、すぐ帰ってくるから
ここでじっと待っとけよ」
福山さんの指に髪が絡まる。
…福山さんってなんか接しやすいというのか
頷くと福山さんはニッと笑って部屋を出ていった。
部屋の窓の下の隅に座ってると音は聞こえていたが急に音がやんだ。
…何かあったのかな？
そう考えていると後ろの窓の方から声が聞こえた。
「ほぉー、櫻井達が女性を庇っているとはな」
「っえ？！」
後ろを振り向くと濃ゆい緑色の着物を着た男が私を見ていた。
…目が……黄色い猫目のような
この人「人」じゃない
そう直感しすぐに離れようと動いたら男は窓を割り私の腕を掴んで引き寄せた。
駄目だ、捕まったら
「離して！」
「君はもしや純血な人ですね？」
「っ、な、何？」
「純血でも特に貴方のような力を持つ人は美味しいのですよ」
ゾッとした。
感情が読めない。
怖い
そう感じているとドアが勢いよく開いた
「Aちゃん！」
「ふ、福山さん」
「ほぉー、櫻井達の中で1番の攻撃型が来たかぁ」
男は私のお腹に後ろから腕を回して離さないようにしてから福山さんに語りかけた。
「そういうお前もじゃねぇか。
螢組の一番さんよ」
…え
男はそれを聞いて笑みを浮かべていた
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かな - ハル春さんの作品大好きでいろいろ見させてもらってます！そのなかでもこの四人組はすごく好きなので新作嬉しいです！更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年8月23日 15時) (
レス) id: c8b2ecf990 (このIDを非表示/違反報告)
Stella(プロフ) - すごくいいです！！これからの話がすごく楽しみです！更新頑張ってください (2018年8月17日 21時) (レス) id: 7eeb758daa (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 新作〜！読ませてもらいますね！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
声優LOVE - すごく良かったです！これからも楽しみにしてます！新作おめでとうございますこれからも頑張って下さい！！ (2018年8月9日 16時) (レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
h - 初コメです凄く楽しかったですこれからも頑張ってください楽しみにしてます (2018年8月9日 7時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年8月8日 23時
