No.10 ページ11
これで切れないかな？
刀を手に取ると美しい刃が見えた
まずはこれを切って逃げなけれらば
刀鎖に当てて切る
だが鎖は頑丈なのか上手く切れない
どうにかして逃げないと
鎖を見ると部屋の隅の柱に括りつけられていた
まずはこの繋がっているやつを
そう思い必死に力を入れたらそこだけどうにか切れた
よし、これが切れれば
ほっとしていたら部屋の襖が開いた
「…何をしている？」
「っ、邪魔だったので」
斬ったといったら殺される
そう思いそう言うと目の前にいる男はくすりと笑みを浮かべていた。
「その刀が使えるのかい？」
「…えぇ」
嘘、本当は使えないよ
そう呟くと男は私の方へと走ってきた
に、逃げないと
足を動かし襖を開けて逃げる
逃げろ
ここからどうにか
廊下を走ると目の前に家来なのか袴を着てる男達がいた
「な、誰だ君は」
「これ、借ります！」
走る中一人の腰に差してあった刀を抜いた
「あ、こら！」
「その女を捕まえろ！」
これは負けてしまう
刀を構え目の前にいる男に向けた
「…動くな
私は普通の人間だ
民間人を殺せば貴方方も肩身が狭いでしょう」
そう言うと男は舌打ちをして私を見ていた
「兄さん、何をしてるんですか」
「？兄さん」
低い声がした後ろの方を見ると身長の高い黒髪の男性がそこには立っていた
…あの男に似てるけどちょっと違うような
歳的にも近いというか
そう思った次の瞬間男性は私の方に腕を伸ばして触れようとしてきた
「っ！？触るな！」
「落ち着け。刀をおけ」
「貴方だって私を喰うんですよね？」
「喰う？
…俺はそんなこともしない。
兄さん達と一緒にするな」
男性は私の肩に触れ刀を掴んでいた
手から血が落ちている
…吸血鬼じゃないの？
男性の方を見ると男性は私の方に血が出た方の手を見せてきて答えた。
「俺は純血の人間だ
俺以外の兄は吸血鬼だが俺は父親が違う。」
てことはここの兄弟はこの人以外ハーフ
真っ赤な血が男性の袖を染めていく
周りの人は何も言わない
だがこの人の兄であろうあの男は私の髪を掴み引き離してきた
「っ、い」
「この女は俺のだ。
螢静」
「兄さん、申し訳ありませんが彼女は俺と同じ人間です。
俺に任せてくれませんか？」
な、何を
螢静と言われた男性の方を見ると男性はまっすぐ私を見ていた。
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かな - ハル春さんの作品大好きでいろいろ見させてもらってます！そのなかでもこの四人組はすごく好きなので新作嬉しいです！更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年8月23日 15時) (
レス) id: c8b2ecf990 (このIDを非表示/違反報告)
Stella(プロフ) - すごくいいです！！これからの話がすごく楽しみです！更新頑張ってください (2018年8月17日 21時) (レス) id: 7eeb758daa (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 新作〜！読ませてもらいますね！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
声優LOVE - すごく良かったです！これからも楽しみにしてます！新作おめでとうございますこれからも頑張って下さい！！ (2018年8月9日 16時) (レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
h - 初コメです凄く楽しかったですこれからも頑張ってください楽しみにしてます (2018年8月9日 7時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年8月8日 23時
