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「大丈夫」

バレるわけない

ていうか

弱いところは見せれないな。


いつものではないが営業スマイルをAに向かってする。

一応温かい飲み物をもらおうかな

そしてすぐに居なくなろう。

彼女も眠いはずだ。




「降谷さん

頭痛いですよね?」



……

ん?


俺は一言も言ってないはず

俺の肩に触れてのぞき込む形で見てるAと目が合った。

自信に満ち溢れてる目だ。

どこで


「無理をすると倒れてしまいます。

降谷さんは警察官の中でも頼られてる方なんですから倒れては…

いや……率直に言うと


私が心配しますというか」


勘なのか?

でもな


ただ彼女の言葉は凄く真っ直ぐで
俺の好きという気持ちが抑えられなくなってきてた。

触れたい

けど、今は夜中だ


そして彼女も眠いはず


自分の意思との戦い
云わば理性との戦いだ

「…A」

「はい」

「確かに俺は今頭が痛い

けど、なんで君が心配するんだい?」


彼女の細い腕を優しく掴み目線を外さない。


離すか離さないか


すると彼女は戸惑いながらも1度息をゆっくりと吸って俺の目を見て答えた。



「好きだからと言ったら降谷さんは笑いますか?」


いつの間にか

こんな言葉を聞けれるほどになっていた。

そして


「…っ、反則」


俺がうろたえるほどになっていた。


今自分の置かれてる状態が生か死かのどちらにでも近づける状態だって分かれよ。

なんで


この子をここまで好きになったのか


結果自分は正直だ。


Aの腕を自分の方に引き寄せ唇を塞いだ。

寒い夜だったため唇が二人とも冷たい。
けど、合わせているうちにほんのりと暖かくなってきた。


その唇に指を当てゆっくりと触れるように動かすと彼女は俺に身を任せるがままゆっくりと目を閉じて俺のシャツに触れていた。

「…好きだよ」

「こ、この状態でですか?!」

「あれ?目を開けないんですか?」

「…開けません」

「…ははーん

恥ずかしいんですか?目が合うのが」


からかってみると少し怒った感じに眉を一瞬動かしてから俺の方をゆっくりと見てきた。

もっといじめてやりたいとも思うし甘えてやりたいともある。また、逆に甘えられたいというのもある。


俺はなんてめんどくさい正確なんだろうか


でも


「今回はAが悪い」


俺は悪くない。


そう言って彼女の肩を抱き寄せて強く抱き締めた。



彼女だけは


失いたくない。

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- もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(;_;) (2021年11月22日 16時) (レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇`*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです!!すてきな小説ありがとうございます( ;∀;)ぜひこれからもよろしくお願いします!!楽しみに読ませていただきます!!! (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか?といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね! (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか!?凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年4月30日 0時

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