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…今、なんて

言葉が出ずただ運転する隣にいる降谷さんの方を見ると降谷さんはこっちは向かないで前の方を見ながら話してきた。

「ん?どうしました?」

「…ぃ…ま」

「死んだ時はって言うやつですか?」

「嘘ですよね?」

「んー嘘とも100%言えませんよ」


何、呑気に話すの?
なんでそんな事を

そう思っていると降谷さんはカーステレオの音量を上げた。
耳に聞こえてきたのはニュースキャスターの声
国際的指名手配のグループが日本に不法入国したとの事。見つけ次第警察に連絡

様々な情報が耳に入ってくる中私は腕を掴むことも出来ないので目で訴えることしか出来なかった。


「これ?」
「国際的指名手配のグループが日本に不法入国。
これは見逃せないですね。」

「でも、なんで死ぬのを前提に」
「そいつら国際的にも大きな事件を起こしてるんですよ。テロ組織なので拳銃やナイフを所持してるかもしれませんし他の国ではこれで警察官が殺される事件があったんです」


普通に暮らしてて聞かない言葉が耳に次々と入ってくる。

降谷さん


嘘ですか?それともどっちに


信号で止まった時恐る恐る降谷さんの左手を掴んでいた。
震えてるのは私の手で彼の手は普通に私の手を受け入れようとしていた。

「っ、怖くないんですか?」
「怖い?……んー

これが俺の使命なので」


ふわっとした笑顔を浮かべて私を見る目は純粋だ。
けど、彼の体にはひとつでは収まりきれないほどの情報、使命、力がのしかかってるかのように思えた。

笑える理由を知りたい。

なんで普通にできるの?

なんで


「貴方が死んだら私を守るのは誰ですか?」

「え…あ、あぁ。
大丈夫、この日本の警察官は優秀だから」

「そこじゃないです。私は」


信号が変わるため降谷さんは私の手から離れた瞬間
街灯の光が私たちに当たった。


「貴方に…降谷さんじゃなきゃ嫌です。

多分貴方以外の人なら私は

貴方を探しに行くと思います」


「……A。
それは禁句だ。俺の後を追うと君は居なくなるよ?」
「はい。
承知してますよ」


降谷さんはそれを聞いて1度ため息をついたあと
近くの広場に車を停めようとした。

そのため息は呆れ?

…でも急にあんなことを言われた時この人の空間に私は入り込めてないと思えた。

もしかしてずっとわかる事の無い事なのかな


何を考えても嫌な方になる。

そう考えてるうちに降谷さんは車をどこかの駐車場に停めていた。

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- もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(;_;) (2021年11月22日 16時) (レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇`*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです!!すてきな小説ありがとうございます( ;∀;)ぜひこれからもよろしくお願いします!!楽しみに読ませていただきます!!! (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか?といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね! (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか!?凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年4月30日 0時

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